第32話 ランフォンから来た男、タオツェイ・ネイザンロドン
32話目です。
サブタイトルに書かれているタオツェイだけではなく、主人公クレードたちの宿敵となる「時鋼の魔獣団メタルクロノス」も話の中に出てきます。
(※今回の登場人物たちについては、2つ前の「○31話・32話の主な登場人物の紹介」の回をご参照ください)
7月4日。この日の夜、退職のための書類を書き、新たに仲間になったタオツェイは船の一室でクレードたちと話していた。
タオツェイ「タオツェイ・ネイザンロドン」
「ランフォン出身の拳法家だ。改めてよろしく頼む」
ウェンディ「押忍!バンリ(※1)の拳法家の強さ、見せてもらうッス!」
沖津灘「タオツェイ殿とはイビサーレ島(※2)のトラムントターナ村(※3)で共闘したが、まだまだ力を秘めているはずたい!」
「拳法が盛んなバンリで生まれた男の力、確かめとう思うたい!」
リンカ「もし良かったら、バンリの音楽や楽器のこととか教えてほしいだよ」
ススキ「私はバンリの中華料理に興味があるわ」
「私の故郷のエゾ藩には「中華まんじゅう」っていう、三日月の形をした餡子入りのお饅頭もあるから、バンリには少し親しみを感じているの…」
タオツェイ「…」
タオツェイ(心の中で)「(バンリか…)」
「(異国の人間から見れば、バンリもランフォンも変わらないということか…)」
タオツェイは皆に、
タオツェイ「悪いな、少し夜風に当たってくる」
そう言ってタオツェイは部屋を出た。
ナハグニ「何でござるか。無愛想な男でござるなあ」
ホヅミ「ランフォンじゃなくてぇ、「バンリ」って言っちゃったのがまずかったのかもしれないですぅ」
ウェンディ「押忍!それはどういう意味ッスか?」
ホヅミ「タオツェイさんはぁきっとぉ、自分がバンリの人間だと思われたくないんですぅ」
ナハグニ「いやしかし、タオツェイ殿のご出身であるランフォンはバンリの都市でござろう」
ウェンディ「押忍!地理が不得意なウチでもランフォンがどこの国かまで間違わねぇッスよ!」
鵺洸丸「ナハグニ殿やウェンディ殿が事実を申しても、タオツェイ殿には通じぬのかもしれぬ…」
クレード「なぜ、通じないと思えるんだ?」
千巌坊「今ホヅミが言った通りだ…ランフォン出身の者たちは自分たちがバンリ帝国の人間だと思われるのが嫌らしい…」
ナハグニ「それは祖国を嫌っているということでござるか?」
ホヅミ「故郷のぉランフォンのことはぁ良く思っているはずですぅ。でもぉ本土のバンリ帝国のことはぁ逆に悪くぅ思ってるにぃ違いないですぅ」
リンカ「出身地の町のことは好ぎだけど、祖国が嫌ぇなんて……」
ススキ「ワトニカではそういう考え方の人って、あんまりいない気がするわ…」
アンシー「そういえば、私思い出したわ」
「確かバンリのランフォン特別区では3年前の2047K年に大きなデモ活動があったのよね」
鵺洸丸「そのデモでは多くの怪我人、数人の死者も出たくらい、激しい抗議活動だったらしい…」
クレード「なぜ、そんな物騒な事件が起きた?」
千巌坊「私も月世界新聞(※4)を読み知ったのだが、バンリ帝国ではこの年の国会で、「将来ランフォンを特別区から外し、バンリの一都市とする」などという法案が出されたらしい…」
ホヅミ「その法案にぃランフォンの人たちはぁ大反対してぇ、すごいデモにぃなっちゃったみたいですぅ」
鵺洸丸「ランフォン特別区は大昔バンリの貴族とセントロンドス(※5)の貴族の夫婦により開拓された土地…」
「それゆえ、バンリとセントロンドスの文化が入り混じった独特な町となり、町の政治にも独自性が見られた…」
千巌坊「独自の文化や政治体制が築かれたランフォンを当時のバンリ帝国は特別区として容認し、それからバンリ帝国の「一国二制度」が始まったのだ…」
ホヅミ「でもぉ3年前に出た法案はぁ、その「一国二制度」をぉ壊すかもしれないくらいぃ、革命的なものだったんですぅ」
千巌坊「デモに参加したランフォンの市民や自警団たちはバンリ帝国本土の軍事力に鎮圧されたという…」
鵺洸丸「そう考えれば、ランフォンの市民たちがバンリ帝国本土に抱いている怒りはただならぬものであろう…」
ホヅミ「まあでもぉ、あまりにも大きなぁデモが起きたからぁ、法案も廃止されてぇ、当時の羅皇帝(※6)もぉ責任を取ってぇ辞職しちゃいましたぁ」
鵺洸丸「それ以来バンリでは大規模なデモ活動は起きていないようだが、これまでの状況を考えればいつまた勃発するか分かったものではないな…」
千巌坊「おそらくバンリ帝国の家臣たちの中には、ランフォンを特別区から外そうと考えている者たちも少なからずいるであろうな、今現在も…」
ウェンディ「ランフォンが今そんな状況だったなんて、ウチ全然知らなかったッス」
リンカ「おらだって知らなかっただ。今回はウェンディさんの知識不足じゃねぇだよ」
アンシー(心の中で)「(そう考えると、ホヅミ・鵺洸丸・千巌坊の三人は新聞とかで情報をちゃんと集めているわけね)」
「(大したものだわ…)」
ススキ(心の中で)「(私、自分が恥ずかしいわ…)」
「(忍者やくノ一は諜報活動に長けてなきゃいけないのに、世間知らずなところがあったなんて…)」
「(これからは鵺洸丸さんを見習って、時事的な情報ももっと知っていかないと…)」
ナハグニ「うーむ、そういう話を聞くと、確かに拙者らタオツェイ殿に悪いことを言ってしまったでござるなあ…」
「ランフォンのタオツェイ殿からしたら、バンリの者たちは怒りの対象だというのに、拙者らは彼をランフォンの人間ではなく、バンリの人間として扱ってしまったのでござるから…」
沖津灘「ではオイたちはどういたす?」
「皆でタオツェイ殿に詫びますかたい?」
アンシー「私はそういうことをしなくてもいいと思うわ」
千巌坊「アンシーの言う通りだ…我々異国の者たちが口を挟めば、却って彼の心を傷つけてしまうかもしれない…」
クレード「あいつをバンリの人間ではなく、ランフォンの人間として受け入れてやることが俺たちにできることだと思っている」
ホヅミ「だったらぁ、タオツェイさんがぁ戻ってきたらぁいろいろ聞いてみましょうよぉ」
「バンリ本土のぉことじゃなくてぇ、ランフォン特別区の魅力とかをぉ」
タオツェイは一人甲板の上に立っていた。
夜の海を見ながら彼は3年前のランフォン地区での大規模デモを思い出していた。
(ここから回想シーン)
ケルビニアン暦2047K年。
バンリ帝国ランフォン特別区にて-
バンリ帝国兵①(武人)「ランフォンの市民たちよ!今後は我がバンリ本土の政策に従うのだ!」
バンリ帝国兵②(武人)「羅皇帝様こそが我らの王である!」
市民①「勝手なことを言ってんじゃねぇ!」
「長年続いたランフォンの政治体勢を今更変えろっていうのか!」
バンリ帝国兵①(武人)「悪いようにはせん!バンリ本土やランフォンの平和のためにもここは大人しく従うべきだ!」
市民②「俺たち市民に青龍刀を向けやがって!」
「武力で抑え込もうってわけかよ!」
バンリ帝国兵②(武人)「こちらも手荒な真似をする気はない!」
「お前たちが新たな政治や文化などを受け入れれば、それで済む話だ!」
市民③「ふざけるな!何でも力ずくで押し通そうとするテメェらのやり方が気に食わねぇ!」
市民④「おい、みんな!こんな奴らの言うことなんか聞く必要ねぇぞ!」
バンリ帝国兵③(武人)「貴様ら、本土の人間の言うことが聞けぬというのか!」
市民⑤「ランフォン市民を舐めんじゃねぇ!俺たちにはバンリ帝国軍と一戦交える覚悟だってあるんだよ!」
市民⑥「帝国や羅皇帝の犬どもをランフォンから追い出すぞ!みんな、力を貸せ!」
市民たち「オーッ!」
バンリ帝国兵④(武人)「静まれ、静まるのだ!」
市民①「ここはもうバンリでもセントロンドス(※6)でもねぇ!」
「ランフォンだ!独自の政治や文化を持った俺たちの町だあ!」
市民②「俺たちランフォン市民の願いは、今の政治や文化を継続させることなんだよぉ!」
バンリ帝国兵⑤(武人)「黙れ黙れ!」
「ランフォンはバンリの一都市だ!それ以上でもそれ以下でもない!」
ランフォン自警団①「ランフォンの民たちよ!我ら自警団も加勢するぞ!」
ランフォン自警団②「我らの手で愛する町や市民たちを守り抜くのだ!」
自警団たち「オーッ!」
ランフォン市民たちと自警団、彼らとバンリ帝国軍による武力衝突は一週間ほど続いた。
武力衝突後も市民たちは解除法案に反対の声を上げ続け、デモ活動が終わる気配はなかった。
(回想シーン終わり)
タオツェイ(心の中で)「(俺たち、ランフォン人の明日はどうなる…)」
そこにシェルージェとオリンス、シェルージェを守る親衛隊の兵士たちがやって来た。
シェルージェ「あれぇ、仲間になったタオツェイじゃん」
「こんな所で何やってんのよぉ?」
タオツェイ「プリンセス・シェルージェ…」
シェルージェ「一人で夜の海見てたのぉ?」
タオツェイ「まあ、そんな感じですが…」
シェルージェ「夜の海もロマンチックだよねぇ、まあ海に落ちたら大変だけどね」
オリンス「シェルージェちゃん!たとえ君が海の底に沈んだとしても俺は全力で君を助けに行くからね!」
親衛隊(心の中で)「(まったくやかましい男だなあ…)」
「(我々親衛隊の手伝いがしたいというから、仕方なく一緒に行動してやってるというのに…)」
シェルージェはタオツェイに話しかけ、
シェルージェ「マデレウスさんから聞いたんだけど、タオツェイって伯爵家の人なんだね」
タオツェイ「はい。私のネイザンロドン家はランフォンの伯爵家の中でも一番の名家といわれておりまして…」
シェルージェ「へぇー、一番いい伯爵家なんだ。立派じゃん」
タオツェイ「一番だとおっしゃられても、伯爵家は伯爵家です」
「名誉や資産などは公爵家に遠く及びませんよ」
シェルージェ「公爵家が立派なのはシェルージェちゃんでもよく分かるよ」
「サフクラントにはシェルージェちゃん家のクランペリノ家や関係の深い貴族たちが治める町や村、畑や建物なんかがいっぱいあるもん」
「新しく治める土地とかも増えたけど、ほとんどはクランペリノ家のご先祖様たちが残してくれたんだよ」
タオツェイ「プリンセス、それだけの名家にお生まれながら、家を出て行ってしまったのですね…」
シェルージェ「治めたり管理したりする場所がたくさんあるからこそ、ちゃんとお勉強しなきゃいけないんだよ」
「それに貴族社会なんて汚い部分もいっぱいあるよ」
「毎日のように男爵家や子爵家たちの人がやって来て、「クランペリノ家の代理として土地を治めたい」、「縁を深めていきたい」とか言って、大公だったお祖父ちゃんに擦り寄ってばかりいたもん」
「たくさんのお勉強、貴族社会の汚さ…シェルージェ、そういうのが全部嫌になって王宮を飛び出しちゃったんだよ…」
「まああの時は大好きなお父さんが亡くなっちゃったこともあって、シェルージェちゃんもそれでヤケになってたんだけどねぇ…」
タオツェイ「ですがお気持ちはよく分かりますよ。私も伯爵家の人間として貴族たちの醜い部分も少なからず見てきましたから」
「民が飢えたとしても、自分たちは美味いものを食べたい…」
「そう考えている、貴族たちは今のムーンリアスにも山のようにいるはずです」
シェルージェ「そうだよねぇ、ほとんどの貴族は「市民よりも偉い、立派」って思ってそうだもんね」
タオツェイ「プリンセス、私はそのような貴族社会だとしても、それを嫌っているわけではありません」
シェルージェ「えっ?」
タオツェイ「3年前バンリ帝国本土は、将来ランフォンを特別区から外そうと、法案を出しました」
「もし法案が正式に通れば、ネイザンロドン家も伯爵家の爵位を奪われましたよ」
シェルージェ「えー、それ貴族社会じゃなくなるってこと?」
「別にシェルージェはそれでも良いと思うけどなあ」
タオツェイ「法案によれば、ランフォンの貴族たちは「郷紳」として新たにバンリ本土の貴族になることも可能でした」
「しかし公爵家や私たち伯爵家にとって、それは望んだ貴族の形ではありません」
「だからこそ、ランフォンの貴族たちは立ち上がり、バンリ本土に対して厳重な抗議を行い、貴族に協力的な市民たちも大規模なデモを行いました」
「尤もデモではバンリ本土の軍隊とも衝突してしまったため、大勢の怪我人や数名の死者まで出てしまいましたが…」
シェルージェ「何よそれ!犠牲者を出してまで貴族社会なんかを守りたかったの!」
タオツェイ「貴族たちの考えも含め、ランフォンの市民たちが望んでいるのは特別区としての今の政治体制や文化なのです」
「ランフォン独自の政治体制や文化を多くの市民たちが愛しているからこそ、デモを行ってでも守ろうとしたんですよ」
シェルージェ「だけど、そのために人が死んじゃうなんて…」
タオツェイ「プリンセス、おっしゃる通り醜い部分などはあるでしょうけど、だからといって貴族の社会を諦めないでください」
「ランフォン人のように貴族社会を愛し、未来にまで残そうとする者たちも確かにいるのですから…」
シェルージェ「貴族の未来かあ…」
タオツェイ「プリンセス、私もあなた様も、クレードたちと共にこれから旅をする」
「旅の中で、強大な魔獣たちと戦い、時には苦戦することもあるかもしれん」
「ですがいかなる状況だとしても、私はプリンセスをお守りいたしますよ」
「あなたもまた貴族社会の希望なのですから…」
シェルージェ「希望?シェルージェが貴族社会の?」
ここでそばにいたオリンスがタオツェイ、
オリンス「ちょっと、タオツェイ!」
「シェルージェちゃんの騎士はこの俺だ!」
「君が仲間だとしてもシェルージェちゃんを渡しはしない!」
タオツェイ「勘違いするな、オリンス」
「俺はお前のように下心でプリンセスを見ているわけではない」
オリンス「シェルージェちゃんのことをどう思っていようと、彼女を守り抜くのは俺だ!」
「君以上にシェルージェちゃんを愛し、そしてこの世界の誰よりも彼女を守ってみせるんだ!」
タオツェイ「だったらこの俺にも見せてみろ、プリンセスを守れるだけのすごい力をな」
オリンス「言ったな!俺はシェルージェちゃんのためならなんだってやるぞ!」
シェルージェ(心の中で)「(うーん…オリンスのことは一応頼りにしてるんだけどねぇ…)」
次の日5日。
シェルージェやマデレウス騎士団長、クレードたちを乗せた船は補給のため、グラン・リスコア島(※7)の港町へ立ち寄っていた。
イビサーレ島同様、クランペリノ家のシェルージェはこの島でも歓迎され、
島民①(男性)「シェルージェ様!行方不明だったと聞いて、この島の者たちも心配していたのですぞ!」
島民②(女性)「でもシェルージェ様がお元気そうで何よりですわ!」
島民③(老人)「この島にもお顔を見せていただき、ありがとうございます」
「島民一同シェルージェ様を歓迎いたしますぞ」
シェルージェ「ありがとね、出航の準備が終わるまで、島でゆっくりさせてもらうよ」
クレードとアンシーは、
アンシー(小声)「(イビサーレ島だけじゃなくて、この島でもしっかり歓迎されているわね)」
クレード(小声)「(サフクラントの民たちにとっては姫君のお帰りともいえるからな)」
マデレウス騎士団長は島を警備する兵士たちと話し、
マデレウス「そうか、島の陸地に怪魚型の魔獣は現れていないか!」
サフクラント兵①(島の兵士・マタドールナイト)「はい。怪魚型のみならず、この島はここ最近、魔獣の被害に遭っておりません」
マデレウス「だが近くのイビサーレ島には陸地を歩く怪魚型が大量に出現したのだ!」
「この島も念のため警備を強化してほしい!」
サフクラント兵②(島の兵士・マタドールナイト)「お任せください!島に住む皆様や、アルモガレンといった岩山の遺跡などはしっかり守ってみせます!」
「オーレ!」
マデレウス「ハッハッハッ!頼むぞ!」
一方で、
マデレウス(心の中で)「(歩く怪魚型どもが島に現れていないとなると、親玉と思える「24の怪魚」はこの島近くには来ていないのかもしれんな…)」
「(奴はイビサーレ島からどこへ向かったのだ?)」
その頃とある海底の城では、
キャプテン・キャンサー「一体何を考えている、ゼロクロス」
「北の月(北側の大陸)にタングステンの亥、南の月(南側の大陸)にルビジウムの魚」
「貴重な戦力である刻徒やそのプロトタイプを何日も野放しにしやがって…」
ゼロクロス大帝「フッフッフッ…前にも言ったが、ちょっとした余興だよ…」
「崇高なる戦いの前のね…」
キャプテン・キャンサー「崇高なんて言葉はどす黒いあんたに似合わねぇと思うがな」
ゼロクロス大帝「レジーヌ、今日は何日だ?」
レジーヌ「7月5日だよ、お父さん」
ゼロクロス大帝「ならば9月1日にしよう」
「その日以降、我々メタルクロノスは魔法大陸ムーンリアスの国々に対し宣戦布告を行う…」
キャプテン・キャンサー「いよいよ始めるわけか、俺たちの戦いが…」
ゼロクロス大帝「宣戦布告まで、まだ2ヶ月くらいある」
「その間にタングステンの亥やルビジウムの魚たちを倒せるのか、楽しみだよ…」
次の日6日。
クレードやシェルージェたちを乗せた船は、サフクラント公国本土、公都(※サフクラントの首都)の港町、バレンジェリア地区(※8)へとたどり着いた。
宣戦布告を掲げるメタルクロノス。
航海を終え、サフクラント公国本土へとたどり着いたクレードやシェルージェたち。
物語はここからどう動いていくのか?
次回へ続く。
※1…北の月(北側の大陸)にある「バンリ帝国」のこと。
帝国の名前の由来は、中国の世界遺産「万里の長城」(文化遺産 1987年登録)より
※2…島の名前の由来は、スペインの世界遺産「イビサ島の生物多様性と文化」(複合遺産 1999年登録)
※3…村の名前の由来は、スペインの世界遺産「トラムンタナ山脈の文化的景観」(文化遺産 2011年登録)より
※4…「月世界新聞」とは、1ヶ月から2ヶ月程度に一度発行される、魔法大陸ムーンリアス20カ国の情勢をまとめた新聞。
※5…北の月(北側の大陸)にある「セントロンドス王国」のこと。
王国の名前の由来は、イギリスの世界遺産「セント・キルダ」(複合遺産 1986年登録 2004年・2005年拡張)等の「セント」と、イギリスの世界遺産「ロンドン塔」(文化遺産 1988年登録)より
※6…「羅皇帝」とは、バンリ帝国の君主(※国際的な立場で見れば「国家元首」)。家柄や姓に関係なく、バンリの皇帝は代々「羅皇帝」と名乗る。
☆※7…島の名前の由来は、スペインの世界遺産「リスコ・ガイドとグラン・カナリア島の聖なる山々の文化的景観」(文化遺産 2019年登録)より
☆※8…港町地区の名前の由来は、スペインの世界遺産「バレンシアのラ・ロンハ・デ・ラ・セダ」(文化遺産 1996年登録)より
(☆:物語初登場の世界遺産)




