第25話(後編) ようこそプリンセス、俺たちの駱駝車へ(後編)
(※第25話の後半部分です)
クレードは魔法武装組織「メタルクロノス」についてシェルージェに話した。
シェルージェ「メ、メタルクロノス!?」
「そんな集団がこの世界で戦争をしようと企んでるの!?」
クレード「俺もその名を博士から聞いたとき最初は驚いたさ」
「だが奴らは間違いなく存在し、今もこの世界のどこかで暗躍しているはずだ」
クレード「オリンスから話を聞いたが、昨日のピラミッドでの戦いにも奴らが裏で関与していた可能性があるからな」
シェルージェ「そうなのぉ?ピラミッドの中にいたのは大きなコブラ型の魔獣だったよぉ」
クレード「そのコブラ型を作ったのが「洋白の蛇遣い」と呼ばれるアーバニオかもしれない」
「ヴェルトン博士が俺宛てに書いてくれたレポートによると、アーバニオは魔法で蛇型魔獣を自在に作れるらしいからな」
シェルージェ「そんな考えすぎだよぉ、たまたまそういうコブラの魔獣がピラミッドに住み着いて、蛇をたくさん産んでたんじゃないのぉ?」
クレード「コブラ型や蛇型だけだったらそう思ったかもしれないが、無数の蛇型の中に猫型が一匹交じっていたのなら話は別だ」
「その猫、レジーヌが生んだ監視用の猫型魔獣かもしれないからな」
シェルージェ「言われてみれば目が双眼鏡(※12)のように飛び出てて変な姿だったなあ、その猫ちゃん」
クレード「変な姿をしていたのなら尚更だ。レポートによるとレジーヌは大量に猫を生むことはできないが、様々な姿をした猫を作れるらしいからな」
シェルージェ「でも、それってみんなクレードの推測でしょ?」
「確かな証拠はないんでしょう?」
クレード「まあな、単に蛇と猫の組み合わせだったから、そう思っただけだ」
アンシー「でも蛇と猫の後、大きな鯱型が出てきたのも引っかかるのよね」
クレード「あの鯱型は一緒にいたレジーヌやアーバニオたちが呼び寄せたのかもしれないが、メタルクロノスの別の誰かが呼んだ可能性もある」
「「ゼロクロス大帝」を名乗る首領のバーテッツ、魔法使いのシャリアンル、大海賊のキャプテン・キャンサー、レジーヌとアーバニオだけでなく、その三人も野生の魔獣を従わせたり呼び寄せたりできるらしいからな」
オリンス「そう考えると、その三人のうちの誰かがレジーヌたちと一緒にいて、鯱型を呼び寄せたのかもしれないね」
クレード「俺たちに蛇やコブラと戦わせ、最後に鯱型を呼びレジーヌの金属管魔法でピラミッドの中から逃走…」
「俺はそんな風に考えている」
シェルージェ「金属の管で逃げれるなんて、そのレジーヌって娘、すごい魔法使うね」
クレード「わずか7歳の幼女なんだがな…」
オリンス「でもその娘は俺たちとは違うんだよね…」
アンシー「そうよね、レジーヌもアーバニオも禁断の魔術で生まれた「ホムンクルス」なんだものね…」
クレード「レジーヌとアーバニオの誕生にはヴェルトン博士も大きく関与している」
「ホムンクルスの魔術で人間を造ることに博士は猛反対したようだが、結局はバーテッツたちに従わざるを得なかったようだ」
ここでクレードが話題を変え、
クレード「まあとにかくヴェルトン博士はメタルクロノスを叩き潰すためにグラン・ジェムストーンを開発した」
「だからそのジェムストーンに選ばれ、クリスタークの戦士となった俺たちには奴らと戦う責任のようなものがある」
シェルージェ「責任ねぇ…」
「まあシェルージェちゃんもさっき、「すごい力を手に入れたんだし、しっかりしていかなきゃ」と思ったけどさあ」
クレード「ならば力を貸してくれないか、シェルージェ?」
「メタルクロノスを叩き潰すためには、クリスターク・イエローの力も必要なんだ」
アンシー「私たちは「仲間」としてプリンセスのことを歓迎したいんです」
「共に戦ってほしい」、「仲間になってほしい」などとシェルージェに頼むクレードやアンシー。だがシェルージェはすぐに返事し、
シェルージェ「分かったよ。シェルージェちゃんもお助けするよぉ」
クレード「随分あっさりと返事をしたが、本当にいいのか?」
「お前は名門公爵家の孫娘なんだろ?」
シェルージェ「そりゃあ、お母さんやお祖母ちゃんたちと一緒にいたいけどさぁ、堅っ苦しい貴族の生活に戻るのはゴメンだよぉ」
「それに、お頭から貰ったお手紙によると盗賊団も解散しちゃったみたいだし、そのお頭もどっか行っちゃったから、シェルージェもう盗賊稼業はできないよぉ」
「だったら楽しい旅を選ぶよ、貴族でも盗賊でもない生活してさ」
アンシー「プリンセスが仲間になってほしいというのは確かなんですが、その件については一度お母様たちとお話をしても良いのではないですか?」
「3年間行方不明だったプリンセスがお戻りになれば、お母様たちもすごくお喜びになると思うのですよ」
「なのにお戻りになって、すぐ旅をしたいなんて言ったら、きっと悲しまれるのではないかと?」
クレードとアンシーはシェルージェが仲間になってほしいと思っているようだが、一方で公爵家の孫娘ということで慎重になっているところもあるようだ。
しかし当のシェルージェは、
シェルージェ「アンシーちゃんたちがそこまで気にしなくても大丈夫だよ」
「お母さんたちがいくら止めたってシェルージェちゃんは旅に出るんだから」
「戦いばかりになっちゃったとしても、世界中を旅したほうがシェルージェにとっては楽しいはずだもん」
オリンス(泣きそうな顔で)「シェ、シェルージェちゃん…」
「俺たちと一緒に来てくれるんだね…」
シェルージェ(笑顔で)「また楽しませてね、オリンス」
「シェルージェ、オリンスには期待しているんだから」
オリンス「シェルージェちゃん!シェルージェちゃーん!」
オリンスはシェルージェに抱きついた。
シェルージェ(少し困った感じで)「ちょっと、オリンスぅ!」
オリンス「愛してる!君のことを誰よりも愛しているよ!」
アンシー「あんた、何シェルージェ様に抱きついてんのよ!」
「今すぐ離れなさいよぉ!」
リンカ「29歳のアラサーオリンスさんが18歳のシェルージェ様を抱きしめるなんてただの犯罪だべ!」
ホヅミ「そうですぅ!一緒にいたぁ時間があったからってぇ、調子にぃ乗りすぎですぅ!」
ナハグニ「いやいや!ここは精一杯抱きしめてあげねば!」
ウェンディ「押忍!ナハグニは引っ込んでるッス!」
クレード「沖津灘。オリンスのバカを押さえててくれ」
沖津灘「ハッハッハッ!そういうことならオイに任せるたい!」
沖津灘はオリンスを押さえつけた。
オリンス「離してくれ、沖津灘!」
「俺はシェルージェちゃんと愛し合うんだ!」
沖津灘「オリンス殿、少しばかりじっとしてるたい!」
千巌坊(駱駝車を操作しながら心の中で)「(やれやれ、中は随分と騒がしいな…)」
中の騒ぎ声が大きすぎて外の千巌坊にもしっかりと聞こえていた。
場面は駱駝車の中に戻り、
アンシー「プリンセス、こちらが変身するための「グラン・シトリン(黄水晶)」でございます」
シェルージェ「それ変身するときに使った石なの?石ころみたいな形から丸い黄色の玉になってるよ」
クレード「変身したからジェムストーン(原石)は宝石になったんだ」
「そして魔法の宝石に変わったジェムストーン(原石)は「グラン・シトリン」と名付けさせてもらった」
シェルージェ「グラン・シトリン?なんかカッコいいじゃん」
アンシー「これから変身する場合、必要になりますので、決してなくさないでくださいね」
アンシーはシェルージェに手渡した。
シェルージェ「それなら大切に持っておくよ。変身するためのアイテムだもんね」
続いてクレードが、
クレード「それとシェルージェ」
「お前がイエローに変身したとき、ラクダのレモン号をブーツに融合させたり、砂の中に潜ったりしたが、その能力は「ジュエル・アビリティ」というんだ」
「クリスタークの戦士一人一人が持てる固有の特殊能力だ」
シェルージェ「確かオリンスがお馬のベリル号をラクダや猫ちゃんの姿に変えることができるのもその能力のおかげなんだよね?」
クレード「そうだ。オリンスが変身するグリーンの能力は「エメラルド・アビリティ」だ」
「そして、空を飛べたり高速で泳げたりできる俺のブルーの能力は「サファイア・アビリティ」だ」
シェルージェ「そうなるとシェルージェが変身するイエローの能力は「シトリン・アビリティ」ってわけ?」
クレード「固有の能力に名前をつけるなら、そうなるだろうな」
シェルージェ「シトリン・アビリティか、よーし、この能力で頑張っちゃうよ!」
クレード「グラン・シトリンはまだ輝きも弱いし、透明度も高くない」
「これならばまだ新しい能力を引き出せるはずだ」
シェルージェ「新しい能力!?イエローちゃんにもまだ可能性があるってこと!?」
クレード「まあうまく引き出せるかはお前次第だと思うけどな」
シェルージェ「任せてよ!イエローちゃんならきっと大丈夫だよ!」
アンシー「いいわねぇ、みんな何か能力があって…」
「私のホワイトにはまだ何の特殊能力もないし…」
クレード「焦ることはない。これからの戦いで引き出せるはずだ」
ここで沖津灘に体を押さえつけられているオリンスが、
オリンス「そうだ!シェルージェちゃんが仲間になるのなら、「イエロークォーツナイフ」をあげようよ!」
クレード「イエロークォーツナイフ、セルタノの親父さんが俺にくれたやつか」
シェルージェ「セルタノってオリンスの大切なお友達だっけ?」
オリンス「うん!彼の実家を訪れた時、お父さんのゼランダルさんから貰ったんだ!」
ナハグニ「そういえば、ゼランダル殿は子爵でもござったな」
シェルージェ「子爵?ってことはその人、貴族なんだ」
「なんかシェルージェちゃんとの縁を感じるよ」
ウェンディ「押忍!なら早速そのナイフを見てほしいッス、シェルージェ姫!」
ホヅミ「えっとぉ、あれはぁこの辺りのぉ荷物の中にぃ入れてたはずですぅ」
ホヅミはイエロークォーツナイフを取り出し、シェルージェに見せた。
シェルージェ「うわっ、きれい!名前通り黄色い水晶で作られたナイフみたいじゃん!」
アンシー「そのナイフ、見た目もきれいなんですが魔力もすごいんですよ、プリンセス」
シェルージェ「そうだね、ナイフからすごい魔力のパワーを感じるよ!」
シェルージェはイエロークォーツナイフに手に取った。
クレード「どうだ、シェルージェ、上手く扱えそうか?」
シェルージェ「うん!このナイフならどんな強敵にだって勝てそうだよ!」
「お頭に貰った思い出のナイフも粉々に砕けちゃったし、ちょうどいいや!」
「このナイフ、代わりとして貰っちゃうよ!」
オリンス「もちろん、あげるよ!シェルージェちゃんはそのナイフできっと強くなれるから!」
シェルージェ「やったー!」
シェルージェは「イエロークォーツナイフ」を手に入れた。
続いて、
シェルージェ「ねえねえ、他に何かすごいアイテムないの!」
クレード「ダールファン王国で貰った「魔法のランプ」と「魔法の絨毯」があるな」
「まあどちらも扱うのはかなり難しいらしいが」
シェルージェ「えー、でもシェルージェ試してみたいよぉ」
アンシー「でしたらダールファン王国のイルビーツ副騎士団長が私たちと同行しておりますし、まずはあの方から話を聞いてみるのが良いと思いますよ、プリンセス」
クレード「言われてみれば、イルビーツ副騎士団長とランプや絨毯の話はあまりしていなかったな」
ウェンディ「押忍!だったら副騎士団長に知っていることがないか改めて確認してみるッス!」
ホヅミ「でもぉ、みんな今移動中ですぅ。どこかの町の砦でぇ休憩したときにでもぉ話してみましょうよぉ」
アンシー「ホヅミの言う通りです。少し待っていただけませんか、プリンセス?」
シェルージェ「ならそれでいいよ、シェルージェも今すぐ確認したいほどでもないし」
ここでナハグニが、
ナハグニ「そういえば盗賊のお頭、黒き舶刀も置いていったでござるなあ」
「シェルージェ姫もそれをお持ちのようで」
シェルージェ「これは海賊団の船長だった、キャプテン・ゼベルクさんが使ってたカットラス(舶刀)だよ」
クレード「そのキャプテン・ゼベルクっていう海賊は、ロイズデンのお頭と手を組んでた奴なのか、シェルージェ?」
シェルージェ「うん。お頭と一緒にシェルージェの家出に協力してくれたんだ」
「サフクラントの海からお頭たちとゼベルクさんの船、ブラック・クロコダイル号に乗って、シェルージェはこのナプトレーマに来たんだよぉ」
ホヅミ「その海賊さんのぉ協力があったからぁ、家出がぁ成功したんですねぇ」
シェルージェ「声が大きくて豪快な人だったけど、おおらかで優しい人でもあったよ」
「シェルージェ、ゼベルクさんのことも気に入っていたんだ」
「でも、ゼベルクさんも半年くらい前に亡くなったんだ…あの時はショックだったなあ…」
オリンス(沖津灘に体を押さえられながら)「そうか…シェルージェちゃんにとって大切な人だったんだね…」
クレード「しかしそのゼベルクが使っていた舶刀をロイズデンの頭が持っていたってことは、生前に譲り受けたのか?」
シェルージェ「貰ったのはゼベルクさんが亡くなった後だよ」
「ゼベルクさんの仲間だった海賊さんたちが「形見」ということで、シェルージェたち盗賊団に渡してくれたんだ。でもその後誰も使わなかったよ」
「その舶刀、魔力もすごいんだけど何か重々しい感じだし、船の上で戦うための剣だから砂漠での戦いには向かないってことで、他のお宝と一緒にアジトで保管してたよ」
ウェンディ「押忍!でも盗賊のお頭は、その舶刀をお姫様に託したんッスよね?」
シェルージェ「うん。お手紙にもそう書いてあったよ」
「自由に使ってくれって」
オリンス(沖津灘に体を押さえられながら)「一緒に置いていった「スカラベのケペシュ」は騎士団の所有物ということで団員が回収したけど、そっちの舶刀はシェルージェちゃんが持っていても大丈夫なの?」
シェルージェ「うん。これは「スカラベのケペシュ」と違って騎士団のものじゃなくて、出処も分からない海賊の武器だからね」
「だからさっき砦でシェルージェちゃんに渡してくれたよ」
「ゼベルクさんが持ってたから悪名高いカットラス(舶刀)だけど、騎士団が無理に回収するものじゃないってことで」
アンシー「出処が分からないってことは、プリンセスもその舶刀のことはあまりご存じないわけですか?」
シェルージェ「ゼベルクさんとはナプトレーマに来た後も何度か一緒に行動したけど、あの人の武器のことまではシェルージェもよく分からないよ」
ここでクレードが、
クレード「とにかくお頭からその舶刀を譲り受けたのなら、お前はそれを使いこれから戦っていくのか?」
シェルージェ「うーん、お頭が譲ってくれたのは嬉しいけど、シェルージェはやっぱり遠慮したいよ」
「シェルージェはナイフとかダガーとか短剣専門だもん。刃の長いカットラス(舶刀)は別にいいよぉ」
ナハグニ「それであれば、クレード殿が使うのがよろしいのでは?」
「舶刀も剣の一種でござるからなあ」
クレード「確かに船の上で戦うとしたら、こいつのほうが扱いやすいだろう」
「だが俺はやはりこの魔蒼剣一筋だな」
「船の上だろうが、洞窟の中だろうが、俺はこいつで戦いたい」
リンカ「そいだば(※13)、黒れえ戦士が仲間になったとき、渡せばいいんでねぇか?」
「その舶刀、色が黒れえべ。似合うと思うだ」
アンシー「黒い戦士ねぇ…そうなるとその戦士の名は「クリスターク・ブラック」になりそうね」
クレード「クリスターク・ブラックか…どんな奴が変身することになるんだかな…」
国王の待つ神殿を目指し移動するクレード一行。
ちょうどその頃、異文明の地サンクレッセル連邦国の海域では、
怪魚型の魔獣たち「ギュ…ギュ…」
怪魚型の魔獣たちが海を泳いでいる。一隻の戦艦がそれを確認し、
海軍兵士①(オペレーター)「前方にモンスター・フィッシュタイプ(※怪魚型の魔獣)を確認!距離100(海里)!数25!」
黒い髪のカミッシュ(戦艦艦長・海軍大尉)「AI搭載魚雷を発射せよ!確実に仕留めるんだ!」
海軍兵士②(オペレーター)「アイアイサー!AI搭載魚雷、発射O.K.」
海軍兵士③(オペレーター)「魚雷、発射!AIによる敵の追尾を開始!」
戦艦から魚雷が発射された。そして魚雷は全て命中し、怪魚型の魔獣たちを仕留めた。
怪魚型の魔獣たち(断末魔)「ギ…」
海軍兵士②(オペレーター)「魚雷、全弾命中!駆除確認!」
カミッシュ「まだ油断してはいけない!直ちに周囲を索敵するんだ!他に危険生物が潜んでいないかすぐに確認せよ!」
海軍兵士③(オペレーター)「アイアイサー!大型ソナー展開!海中サーチライト投射!」
「感度良好!各員、索敵開始!」
カミッシュ「特定危険生物が何匹、何体現れようと、俺たちはこの海域を守ってみせる!」
黒い髪の戦艦艦長、カミッシュ海軍大尉はサンクレッセル連邦国の海を守るため日夜戦い続けるのであった。
サンクレッセル連邦国のカミッシュ海軍大尉。クレードやアンシーたちはいつ彼と出会うことになるのだろうか?
次回へ続く。
※1…王国の名前の由来は、「ナイル川」と、古代エジプトの王朝「プトレマイオス朝」より
※2…科学大陸のサンクレッセル連邦国では、魔獣のことを「特定危険生物」という。
※3…村の名前の由来は、タンザニアの世界遺産「セルース猟獣保護区」(自然遺産 1982年登録)より
※4…元ネタはエジプトの世界遺産「メンフィスとその墓地遺跡-ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯」(文化遺産 1979年登録)の「ピラミッド」より
※5…「ジュエル・アビリティ」とは、クリスタークの戦士一人一人がそれぞれ発揮できる「固有の特殊能力」。ブルーなら鳥のような翼で空を飛んだり、グリーンなら乗っている馬(エメラルド・ベリル号)をラクダ(キャメル・ベリル号)や猫(キャット・ベリル号)に変えたり、イエローならブーツとラクダ(愛ラクダのレモン号)を融合させたり、地面や砂の中に潜れたりといったところ。
だがブルー・グリーン・イエローは、今後戦いの中で更なる特殊能力を引き出せるかも?
なおホワイトはまだ「ジュエル・アビリティ」を発動させていない。
※6…町の名前の由来は、ニジェールの世界遺産「アガデス歴史地区」(文化遺産 2013年登録)より
※7…神殿の名前の由来は、エジプトの世界遺産「アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群」(文化遺産 1979年登録)より
※8…「noble princess」、「貴族のお姫様」ということで。
※9…馬の代わりに駱駝で動かす馬車といったところ。クレードたちも一台所持しており、騎士団と行動中も自分たちの駱駝車を使っている。なお動かす動物を駱駝から馬に変えれば普通に馬車になる。
※10…頭に濃い黄色のターバン、上着に黄色のアウトドアジャケット、上着の下に黄緑のTシャツ、お腹に白い布を巻き、黄色のスパッツの上に茶色のショートパンツをはき、足に黄色のソックスなどを身に着けた服装。
☆※11…音楽堂の名前の由来は、スペインの世界遺産「バルセロナのカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院」(文化遺産 1997年登録)より
※12…科学大陸サンクレッセルから魔法大陸ムーンリアスに双眼鏡が流れ着いたため、ムーンリアスの人々はその双眼鏡を再現しようと独自に開発を進めた。それによりムーンリアス国内にも双眼鏡が出回っている。ただしサンクレッセル製の双眼鏡と比べるとムーンリアス製は精度が大きく劣る。
※13…元ネタは津軽弁。『そいだば』は「それなら」、「それだったら」の意味。
(☆:物語初登場の世界遺産)




