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旅の備え
「わたくしはジークハルトと申します。私と娘たちを助けてくださりありがとうございます。」
大柄な中年が言う。
「さっきの機械
私は当然のようにそう問う。
「ええ…?彼らはスレイヤーです、なぜかは分かりませんが人間を殺すのが好きな奴らです」
ジークハルトはそう答える。
「この子少し変わった子で、あまりこの辺の事を知らないみたいなの」
スノウがそう補足する。
その後私たちは談笑し、いろいろな知識を交換した。
私たちの世界にはインターネットや車、飛行機や核兵器がある事、スノウたちの世界には魔法やスレイヤー、帝国や共和国が覇権を争っている事……。
この先どうするか、話しながら考えをまとめた。
どうやら私はこの世界で珍しい存在であり、帝王に会えばその面白さで十分食べていけそうだという事。帝都までスノウとジークハルトと一緒に旅をすることが決まった。