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 風が強い。辺りを囲う森がざわめいている。なんだか不気味だな。

手元にある地図が風に煽られて音を立てている。


「もう、すごい風だわ」


「ああ、とりあえずあの森へ入ろう」


「そうね、あの森で野宿かしら今日」


 後ろを向くとレヴァートが、ペガサスにの背中で居眠りをしている。


「レヴァート。居眠りをするんじゃない置いてくぞ」


「・・・・・・起きないわね」


「・・・・・・置いていこう」


 歩こうと一歩を踏み出すと、目の前にルックが立ちはだかる。


「邪魔だ、行くぞ」


 ルックは俺をにらんだ。


「今置いていったら、この人はどうするの。ペガサスは」

「俺の知ったこっちゃない」


 行くぞ、と俺は先に歩いていく。後ろで待ってよという声が聞こえる。俺は立ち止まって、ルックを見た。ルックはペガサスを見て憐みの顔を向ける。俺はあの顔が大嫌いだ。


「先に行ってる」

「ちょっと、待ちなさいよ」


 やっとのことルックが走ってきた。途中で飛んでガーゴの頭の上に乗っているところが見えた。

がーご、と声が聞こえる。ガーゴが鳴いたんだ。


「お守りをペガサスの首にかけてきたわ。あれであの人は大丈夫」

「あっそ」

「あなた、可哀相とか思わないの?心配とか」

「・・・・・・いったところで、お前には分からないだろう」


 


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