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 宿は確かに言われたところにあった。窓辺に薄く明かりがぼおんと灯っている。賑やかさはなかった。

 青い日よけを潜り店の中に入る。店員の声が聞こえた。


「いらっしゃいませ・・・・・ようこそ」


 若い声に反してはりがなく頼りなかった。これが情報売りの店か?じいさんよ。

 青いエプロンに青いバンダナ。店員はおろおろしながらメニューを見せた。


「一泊に2000キアラです」

「二泊したい。情報売りはあんたか」


 店員はきょとんとした。


「店員は僕しかいない、ということは・・・・・はい僕です

 恐ろしくない面の心情が表に現れる店員だ。大丈夫か、この店。


「・・・・・なんかいい情報はないか」

「いい情報って言われてもなぁ、ええと」

「いや、今はとりあえず休ませてくれ。腕が痛いんだ」


 まだ薄みがかった腕は、ポーションを飲んでさえこれだった。店員は驚いて俺の顔を見る。


「スライムにやられたんですか!?あの劇弱スライムに!?」

「いや、考え事をしていて」

「戦闘中に考え事!?そうするとこの人はむしろ強い人なのかも・・・・・・」


 こちらにおられますのは・・・・・・。と後ろから出かかったレヴァートのみぞおちに肘をぶつける。うっとうなる声が聞こえた。


「いいから早く部屋を・・・・・・」


 そういうと店員はようやく部屋に案内してくれた。

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