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凄さを実感できました~モッちゃんの体験搭乗レポ(2/4)

 空を見上げると、体験搭乗にはちょっと残念な曇り空。できれば快晴の空に上がってみたかったけれど、さすがにそこまで望んだら贅沢すぎる。F-15に乗れるだけだって、こんなに幸運なことはないんだから!


 アディーさんは搭乗機の元で機付(きつき)整備員たちと敬礼を交わすと、機体の外部点検に入った。軽くジャンプして空気取入口(インテーク)の中を覗いたかと思うと、身を屈めて脚部をチェック、排気ノズルは脚立に乗って確認。機体に触れたり叩いたりしながら各所を注意深く見て回っている。

 最後に整備員から差し出された書類にサインすると、待っていた私に笑顔を向けた。


「それじゃあ、乗ってみようか」

「はいっ!」


 足を踏みしめ、コックピットに掛けられた梯子を恐る恐る上がる。


 ひー……高い!


 グレーの巨体に占領されていた視界が急に開けた。向かい側の列線に行儀よく並ぶF-15の鼻先(ノーズ)が、今は目線の下に見えている。


「インテークの上に足を置いて」


 続いて登ってくるアディーさんの指示に従って、そろそろと足を伸ばす。主翼の上で点検中の整備員が、へっぴり腰で機体に移る私のことを面白そうに眺めている。手すりも囲いもない高い足場をこともなさげに歩き回っている整備特技の人たち、凄すぎない?


 そういえば教育隊で希望職種を書く時に航空機整備員も候補に入れたけれど、今思うと選ばれなくて幸いだった。こんなにおっかなびっくりじゃ、あっという間に機体の上から転がり落ちて、全基地に地上事故事例として晒されそう。自衛隊の適性検査、結構ちゃんと職種の割り振りに役立っているのかも。


 どうにかこうにか座席に乗り込むと、後から登ってきたアディーさんと整備員さんが二人がかりでハーネスを締めてくれた。それが済むと、アディーさんは身軽な動きで前席に体を滑り込ませた。


 へえぇ、これが操縦席……外から見た感じよりも空間にゆとりがあるんだ……ちょっと機械油っぽいにおいがメカメカしくていい感じ。それにしても凄い数の計器……これ全部意味が分かるようにならないといけないんだよね。頭がパンクしちゃいそう……。


 あちこち見回しながら、最後の仕上げにヘルメットを被って準備オーケー――のつもりが。酸素マスクをヘルメットに固定する金具がなかなか嵌らなくて……。


「それじゃあエンジンスタートするけど、準備はいい?」

「はい、ちょっとマスクをつけられなくて手こずってますけど……この金具、どこに嵌めるんだろう……」

「ええっ!?」


 体をひねって振り返ったアディーさんは、マスクを押さえて悪戦苦闘している私を見るとびっくりしたように目を丸くした。パイロットにしてみたら、服を着るのと同じくらい無意識でやっている動作ができないなんて思ってもみなかったんだと思う。でも初めて触るものを説明もなしにやれと言われても難しいわけで……。


 アディーさんは慌てた様子で自分のハーネスとマスクを外すと、座席の横から私の方に大きく身を乗り出した。いきなり端正な顔が間近に迫って、思わずドギマギしてしまう。でも、困惑気味の表情が何だかかわいい……。


 ちらっとそんな感想が浮かんだ自分にびっくりして、急いで雑念を追い払う。窮屈そうな姿勢で手を伸ばしたアディーさんは、神妙にしている私の口元にマスクを当てて難なくフックをかけてくれた。


「今度こそ本当に大丈夫?」

「はい! オーケーです!」


 頷いたところで、ふと視線を感じた。見ると、隣の機上の後席で、ビデオカメラを手にしたイナゾーさんがレンズをこちらに向けている。


 あれ? もう今から撮るの?……って、もしかしてさっきのもばっちり撮られてた?


 イナゾーさんが録画を続けたまま私に親指を立てて見せる。ヘルメットとマスクをつけているので目元しか見えないけれど、とにかく嬉しそうにしているのはよーく分かる。後でまた思わせぶりに何やかや言われそうだ。


 思い返してみると、アディーさんの彼女が飛行隊に押し掛けてきたあの騒動の後あたりから、イナゾーさんがやたらとアディーさんの話を振ってくるようになった気がする……と言っても、アディーさんの意向なんてお構いなしにイナゾーさんがひとりで盛り上がっている感がありありだけど。

 そもそも年齢差の年上美人が好みなら私なんか恋愛対象の候補にも挙がらないだろうし、私だって自分の容姿は自覚していますとも。これだけ周りが男だらけの職場にいるのに、声をかけられた経験は一切なし! そんなだから「アディーさんの彼女候補になれるかも」なんて期待してみたことすらないし――。


 プウゥゥゥン……。


 余計なことを考えていたら、前に立つ整備員とアディーさんとの間でエンジンスタートのやり取りが始まっていた。


「はい、40パーセント。スロットル・アイドル」


 スタータの駆動音に重なるようにして、エンジンの掠れた音がだんだんと高くなっていく。色々な計器がまるで息づいたようにメーターを回転させ、針を振って数値を示し始める。どれもさっぱり意味は分からないけれど、見ているだけで胸が高鳴ってくる。


 ヘルメット越しでもはっきり聞こえるエンジン音が不意にすぼまり、右のインテークがガクンと下がった。


「次、左オーケーですか」

『クリア』

「はい、じゃあ回します」


 インターホンを通じて、パイロットと整備員の間で続けられるテンポのいいやり取り。時々警報音声や電子音が流れる中、左エンジンも同様にスタート。


 前席のアディーさんが頭を振って左右を確認するのが見えた。


「モッちゃん、キャノピーを閉めるよ。手を挟まないよう気をつけて」


 言われて急いで両手を引っ込める。

 武骨なフレームに縁どられたキャノピーがゆっくり頭上に降りてきて、ガチャンと大きな音をたててロックされた。厳重に密閉されて、空へと上がる準備がまたひとつ完了。


「動翼チェックお願いします」

『はい、クリア』

「スピードブレーキ・オープン、フラップ・ダウン……」


 背後で()り上がったスピードブレーキは畳2畳分はありそうな大きさ。F-15のほんの一部分だけれど、遠くから見るのと間近で目にするのとでは迫力が全然違う。


「はい、コントロールチェックお願いします――レフトバック、ライトバック……トリム・フルアフター、スタビレーター・フルフォワード……」


 脚の間の操縦桿がボイスに合わせて前後左右、ぐるりと動き、翼のあちこちが機敏に角度を変える。これを前席に座るアディーさんが動かしているのだと思うと不思議な感じ。


 操縦桿には触れないようにと言われていたけど……指の先をほんのちょっと乗せるくらいなら大丈夫かな……? ちょっとだけ、そーっと……。


「モッちゃん、操縦桿を触ってみようかなーなんて思ってない?」

「何で分かったんですか!?」


 びっくりした拍子にうっかり白状してしまった。アディーさんがぷっと吹き出す。


「仕方ないなぁ……じゃあ、指を当てるだけならいいから」

「ありがとうございます! この後もずっとこうしていていいですか?」

「いいけど、絶対に握ったり動かしたりしたらダメだよ。くれぐれも指を添えるだけにしてね」

「はい!」


 お墨付きをもらったので、喜んで指先を操縦桿の上に乗せる。これで機体の動きをいっそう体感できそう!


 アディーさんは再び点検に戻った。


「右エンジンクローズ……はい、右オープン……」


 声に続いて、後ろからキュイーッとエンジンノズルが開く音が聞こえてくる。

 これから始まる空での格闘を前に念入りにウォーミングアップをしているようで、この一連のシーンはとりわけ大好きだ。


 それにしても改めて思うのは、離陸までにチェックする項目の多さ。アディーさんはまるで呪文のように呼称しながら詰まることなく確認作業を進めている。でも、これはまだ飛ぶ前の手順。空に上がってそのうえ更に戦うために、いったいどれくらいの知識を頭に叩き込む必要があるんだろう。想像するだけでクラクラしてくる。


 リバーさんとイナゾーさんが乗る機に向かって、アディーさんが合図を送った。前席のリバーさんが親指を立てて答える。アディーさんは頷くと、管制官を呼び出した。


「百里グランド、エンジョイ15アンド16。準備完了」

『エンジョイ15フライト、こちら百里グランド。使用滑走路03。誘導路の走行を許可する。滑走路手前で待機せよ。RF-4が最終進入ポイントを通過、まもなく着陸』


 いつも飛行隊のカウンターでモニターしている管制塔との無線交信が、ダイレクトに耳元に届く。


「インターホン、ディスコネクト。チョークアウト」


 アディーさんの指示に、整備員たちが機体に繋げていたインターホンのコードを外し、輪留めを外してタイヤを解放する。

 エンジン音が僅かに高くなり、機体がガクンと揺れた。

 いよいよタクシーアウト!


 誘導を受けて列線からゆっくりと滑り出す。不動の姿勢を取った整備員たちがコクピットに敬礼を向ける。アディーさんも挙手で返す。


 ――行ってらっしゃい。無事な帰還を。

 ――ありがとう。行ってきます。


 互いへの敬意と労い、そして飛行安全への願いを強くこめた無言のやりとり。見ている私まできゅっと気持ちが引き締まる。


 誘導路を進む私たちとすれ違う形で、偵察航空隊のRF-4(ファントム)がドラッグシュートを曳きながら着陸してゆく。鳥駆除の最中か、誘導路から外れた草地に誘導車(フォロミー)が一台。猟銃を手に、空を仰ぎ鳥の姿を追っていた隊員が、こちらに気づいて敬礼をよこす。上から降ってきたフラップ音の轟きに見上げると、UH-60がお腹を見せて飛び去ってゆく。


「いやぁ……見えるものも聞こえる音も、コクピットからだとこんなに違って感じるんですね。5年間百里にいますけど、何かすごく新鮮です」


 思わずしみじみと呟くと、アディーさんが「ふふっ」と笑う気配が耳元に届く。


「俺たちにしてみたらいつものことだから気にもしなかったけど、地上滑走(タクシー)だけでそんなに感動してもらえるなんて張り合いがあるよ。この後、空に上がった時のモッちゃんの反応が楽しみだ」

「興奮しすぎて大騒ぎしないよう頑張ります」


 そう返したけれど、正直、落ち着いていられる自信はない。こんな体験もう二度とないかもしれないんだもの、ちょっと騒いじゃっても許してほしい。


 滑走路手前で待機している整備員から最終チェックを受けて、ついに滑走路へと入る。リバーさんの機は斜め後ろに。


 スロットルが左右交互にぐうっと押し出される。エンジンの最後の確認。背後から聞こえた轟きはそれぞれ僅か数秒。それでも圧倒的なパワーはビシビシ感じる。ブレーキを強く踏み込んで、今にも飛び出そうとする機体を辛うじて押しとどめているのが伝わってくる。


「それじゃあモッちゃん、離陸するよ」

「はいっ!!」


 キュイッとノズルが締まる音――息を詰めて一瞬――。


 バリバリバリバリ……!!


 体の芯まで震える、直上の雷鳴のようなものすごい轟音。ヘルメットを被っていても、ダイレクトに頭の中まで揺さぶられる。振動とともに、とてつもないエネルギーの塊が背中をぐんぐん押してくる。


 浮いた!と感じた途端、周りの景色がぐっと傾いた。一直線に空へと押し上げられる。ハイレートクライムだ!


 体に受ける圧迫感につい唸ってしまうと、すかさずアディーさんから声がかかった。


「大丈夫? ちょっと緩めようか?」

「全然大丈夫です! むしろハイレートで上がってる実感があって嬉しいです!」


 予想の斜め上の返事だったのか、アディーさんがおかしそうに笑った。戦闘機乗りにしたら、こんなのはきっとGの内にも入らないんだろう。


 雲の天井がみるみる迫り、キャノピーの外はあっという間に真っ白に。

 むっ、何も見えない――とヘルメットのバイザーを上げたとたん、強烈な光が視界にあふれた。眩しさに思わずぎゅっと目をつむり、そっと瞼を開けると――。


 雲を抜けたそこは、まさに一面の青。


「うわぁ……これが蒼穹……!」


 知識としてなら知っていた言葉。薄青から深い紺碧へ、見渡す限りの青いグラデーション。どこまでも澄み渡り、限りなく続く青色の空間。写真や映像で見るだけだった世界が今、目の前に広がっている!


「はい、レベルオフ。一度反転してから水平飛行に移るよ」


 くるりと視界が一回転して平衡感覚が戻る。ほんの数秒前に視界を遮った雲海は、もうあんな下に。


「ようこそ、上空3万フィート、360度パノラマビューの世界へ。ここが俺たちが日々散々しごかれている場所」


 おどけたような言い方に笑ってしまう。

 でももちろん、しごかれるだけの場所じゃない。


「そしてここは、パイロットの皆さんにとっては最前線、守るべき場所ですね」

「そうだね」


 座席の向こうでアディーさんが頷く。


「戦闘機でも輸送機でも回転翼機でも、操る機体が何であれ、自衛隊のパイロットであるなら皆同じ――俺たちは戦うために、空を守るために航空機を飛ばす戦闘操縦者だから」


 いつもと同じ穏やかな口調。でもその中に矜持と覚悟をはっきりと感じて、思わず背筋を伸ばした。防空の最前線に赴く人たちを万全の態勢でもってサポートする、そういう職務に自分は従事している――そう考えると、改めて身が引き締まる思いがした。


「それじゃあそろそろ始めようか。まずは編隊飛行からやっていくよ」


 アディーさんの呼びかけに、今回のメインイベントを思い出す。そうだ! 楽しみにしていた機動飛行!


 気がつけば、すぐ横にリバーさんの機がぴったりついている。その隊形のまま、ゆったりと旋回が始まった。右へ左へ、他には誰もいない広い空を独占して贅沢すぎる空中散歩。


 再び姿勢が戻ると、今度は急に視界が傾いた。慌ててフレームに腕を突っ張る。僚機の姿が広い翼に隠されてひと呼吸かふた呼吸、次に水平に戻るとリバーさんの機は遥か彼方に離れていた。これ、広報ビデオでよく見る機動だ!


 ずっと向こうで手を振るイナゾーさんに応えていると、次は逆方向にバンク。相手に吸い寄せられるように急接近――ちょっ……ぶつかる!? 思わず体を竦めた瞬間、僚機の横ですいっと止まった。まるで社交ダンスみたい。流れるようなステップで、軽やかに、しなやかに踊るよう。


 操縦桿の細かな動きが、そっと当てた指先から伝わってくる。こんなに大きく武骨なものを、こんなに優雅で繊細に操れるなんて、どれほどの訓練のたまものなんだろう。ここに至るまでに、どれだけの年月と努力を費やしてきたんだろう。何と言うかもう、尊敬の念しか湧いてこない。


「次は幾つか空中操作ね。とりあえずエルロンロールとバレルロール」


 「よいしょ」と呟く声と同時に、体が振られてぐるんぐるんと上下が回る。空の青と雲海の白が目まぐるしく入れ替わる。一体どこに視点を当てたらいいのやら、翻弄されているうちに今度は樽の内側をなぞるように大きく回転。しかも連続!


 三半規管が全然追いつかない! でも! 面白い! ものすごく楽しい!!


「どう? 気分は悪くない?」


 とりあえずの小休止の間、高度を下げて雲海のすぐ上を滑るように飛びながら、アディーさんが訊ねる。


「大丈夫です! もうほんとに楽しくて楽しくて! もっとじゃんじゃんお願いしたいです!」


 勢い込んでそう答えると、アディーさんの笑い声が届いた。


「全然平気なんて、モッちゃん、なかなか強いんじゃない? 前に管制官を乗せたことがあったけど、少しバンクを取っただけでもう無理っていう人もいたよ」

「えぇ……そんなもったいない」

「『自分は地上から航空機を操る方が向いてると痛感しました』ってしみじみ言ってたね」

「何事にも向き不向きがあるものなんですねぇ」


 真っ白な雲の波がキャノピーのすぐ横を流れてゆく。思わず手を伸ばしてすくい取りたくなるくらい綺麗な光景……。時々、まばゆく輝く雲の塊が目の前いっぱいに迫ってきては、一瞬視界を霞ませて背後に飛び去っていった。


 ――自由自在に空を駆け、悠々と雲海を()く。


 人が思うほど空が自由でないことは、飛行管理員として航空関連の法規を多少は学んでいるからもちろん私も知っている。

 それでも、この広々とした限りのない空間をこうして飛んでいると、空という世界の開放感は途方もないものだと改めて感じる。そして飛ぶ術のない自分のような人間は、ただただ圧倒されながら、驚きと、感嘆と、憧れの念でいっぱいになる……。


 遥か彼方まで続く雲の海に見入って感傷に浸りかけたところで、はっと思いついた。

 そうだ! ダメ元であれをお願いしてみよう! このチャンスを逃したら、多分、いや絶対に、この先一生経験できない!


「あの、アディーさん! ひとつお願いがあるんですが!」

「ん? 何?」

「もしできたら、格闘戦をやってもらえないでしょうか。ちょっとだけでもいいので!」


 思い切って頼み込むと、「うーん……」という唸り声が聞こえてきた。


「ACMかぁ……当初の予定には入ってないしなぁ……」


 やっぱり無茶な頼みだったかな。計画外のことはNGかしら……。

 ドキドキしていると、アディーさんがリバーさんにコンタクトして打診するのが聞こえてきた。そして何とその後に、『格闘戦? うん、いいよー』と予想外にあっさりと了解が!


 うわぁぁぁ! やった!! 言ってみるもんだー!


 二人のパイロットの間で簡単に打ち合わせが交わされる間も、防空指令所(DC)に断りを入れる時にも、ワクワクが高まりすぎて落ち着いていられない。

 アディーさんが操縦席のミラー越しに私を見て念押しした。


「通常の訓練と比べてかなり優しめにはするつもりだけど……モッちゃん、心の準備はいい?」

「はい! オッケーです! 手加減なしでもいいです!」

「相手とすれ違ったらぐるぐるっと右旋回に入るから。Gがかかったらとにかくいきんで」

「了解です!!」

「じゃ、いくよ」


 一気にぐんと加速する。背中を押してくるエネルギーがこれまでとは格段に違う!


「正面から対抗機」


 どこ? どこ? 身を乗り出し、必死で青い空間に目を凝らす。


「まもなく会敵」


 どこ!?――あっ!

 空色に溶け込むグレーの小さなシルエット。見つけた!と思った一瞬後、巨大な機影がすぐ脇をものすごいスピードで駆け抜け――。


「ファイツ・オン!」




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