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仮面鍛冶士は今日も装備を作る ~Braves Beat~  作者: あきさけ
第三章 夏休みは藍・黄・イベント
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80.バトルマスター観戦

「ほほう、それで、装備を作ってやったというわけか」


 翌日の午後、『リーブズメモリーズ』のギルドハウスで昨日あったことを話した。

 サイ姉さんはブレンのことであきれていたが、フォレスト先輩が目をつけたのはリンスというバトルマスター参加者のほうだった。


「ええ、まあ。お金を払ってもらえるなら断る理由もなかったので。どうも、『一本桜』の職人とはすぐに連絡がつかなかったみたいですし」

「さもありなん。夏休み期間の日曜日とはいえ、昼間にログインしているとは限らないからな」

「そう言うことですね。……それで、フォレスト先輩はリンスって人を知っているんですか?」

「ふむ、ほとんど知らないな。知っていることは、闘技場の有名選手でファンクラブがあるという話くらいだ」


 なるほど、確かにほとんど知らないようだ。

 でも、ファンクラブか……それなり以上には有名人だったのかな。


「エイト君、気になるの?」

「うん? 同じ刀使いだったみたいだし、どんな戦い方をするのかは気になるかな」


 実際、刀使いは珍しいし、どんな風に使っているのかはとても気になる。

 かといって、わざわざ闘技場まで足を運ぶのも面倒だし。


「それなら、いまバトルマスターの大会をやってるよー。目的の試合がやっているかはわからないけど、見てみるー?」

「そうですね、お願いできますか、ブルー先輩」

「はーい。それじゃあ、配信チャンネルにアクセスするねー」


 バトルマスターの配信チャンネルでは、いま現在もプレイヤー同士による対戦が行われていた。

 ただ、お目当ての対戦ではなかったのだが、これはこれで面白い対戦だな。


「おー、PvPっていうのも見てみると面白いね。エイト君、なにか飲み物ある?」

「ミックスジュースでいいですか、サイ姉さん」

「オッケー。ありがとう」


 観戦モードに入った皆をよそに、俺は配信チャンネルの説明欄を読むことにした。

 説明によれば、すでに終わった対戦カードの動画も見ることができるらしい。

 選手名や試合IDなどで検索できるらしいので、『リンス』の名前で検索すると一件の試合がヒットした。

 さて、この試合を見てみるか。


「む、エイト、その試合はなんだ?」

「アーカイブにあった、リンスの試合のようですよ。いまから始まるところです」

「なるほど、こっちも見てみるか」


 フォレスト先輩が俺の横に座り、動画を見始める。

 審判の合図とともに試合が始まったのだが、勝負は割と一瞬でついてしまった。


「……なんだ、ずいぶんとあっけないな」

「それだけ実力差があったということでしょうね」


 開幕と同時に間合いを詰めたリンスが連閃を発動。

 防御が間に合わなかった対戦相手は、それだけで戦闘不能に陥った。


「これでは戦い方もなにもないな」

「ですね。……現在行われている試合でも見ましょうか」

「そうしよう」


 その日から、数日間は全員でバトルマスターの試合を観戦する日々が続くことになった。

 PvPも見ているだけなら楽しいものである。

 自分がやりたいとは思えないけど。


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


「ほう、リンスはベスト16まで残ったか」

「のようですね。ほかのメンバーが強いのかどうかはわかりませんが」

「掲示板情報だと、ほかのメンバーも闘技場の上位陣が多いらしいわよ。ここからが本番だって掲示板も熱くなってるわね」

「バトルマスターって残り二日ですよね。誰が優勝するんでしょう?」

「それはわからないかなー。私たち、PvPには詳しくないからー」

「そうですねぇ。詳しい連中なら……個人的な推しに賭けてるでしょうね」


 結局は、自分の勝ってほしいプレイヤーが一番というわけだ。

 さて、そんなことより、今日の第一試合は……。


「第一試合はリンスの出番ですね。エイト君、この試合なら参考になるんじゃない?」

「だといいんだけどな。……始まった」


 まずはお互いに相手の出方をうかがうが、先に動いたのは対戦相手のほう。

 武器は手斧系、攻撃力もそれなりにありつつ小回りがきく武器だ。

 前方から迫り来る手斧に対し、リンスは……。


「手甲ではじいた!?」

「あー、あの手甲の特性、使いこなせるようになってたか」

「どういうことだね、エイト」

「あの手甲、バックラーのように相手の攻撃をはじくことができるんですよ。タイミングはシビアですけど」

「そうか、そうなのか」

「……やっぱり、プレイヤースキルが高すぎて参考にならないなぁ」


 攻撃をはじかれて体勢を崩したところに連閃でダメージを重ねる。

 その後も、優位に試合を進めたリンスが無事に勝利することとなった。


「……さて、ここまでを見てどうだね、刀使いの感想は」

「やっぱり【居合い】あっての刀って感じですね。連閃をうまく当てて、ダメージを積み重ねていくことが大事に思えます」

「そうだな。それが簡単にできれば苦労しないのだろうが」

「ですよねえ」


 その次に行われた試合でリンスは負けてしまい、ベスト8となった。

 敗因は……やはり、竜撃鋼の防具を狙った防具破壊で防御力を下げられたことだった。

『一本桜』の鍛冶士も脆弱性のある装備を作って悔しいだろうなぁ。

 大会参加者には賞金なんかも出るらしいので、それで新しい装備を調えてほしいところだけど。


 さて、明後日は待ちに待ったオリジナルアイテムコンテストだ。

 どんな結果が出るか、いまから楽しみで仕方がないな。

 目標は打倒、大旦那だ!

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