初めてのモンスター
俺の目の前には今、青いゼリー状のようなものがいる。俺は頭の中であれはなんだ?と念じると、
『スライム』
と、出てきた。まー見た目からしてスライムにしか見えないもんな。で、あいつの倒し方とかあんの?
『ぶっ叩く』
……へ、へぇー。いくらなんでも抽象的すぎじゃない?まー倒し方があるんだったら別にいいけどさー。
そして、俺は頭に出てきた通りにスライムをぶっ叩いた。あ、もちろん手だよ?そして、叩いてみると、
ベチャッ
うひゃーー!!きっもー!いまベチャッっていった、ベチャって!て、手がー!ヌルヌルになっちゃったー!!あー!最悪!もーー!ふざけんなよ!
『うるさい』
いいだろ、こんぐらい!お前どんだけ冷酷なんだよ!
『知らん』
…はっ?うっざ、マジでうざい!黙れよ、このチ◯カス!
『お前がな笑』
笑うなよ!てか、マジでうざい!死◯や!
『……はっ?』
あ、す、すみません…そのー、なんというかー、まー俺ってこー見えて短期っていうかー、なんていうかー、そのー……
『あっそ』
カッチーン、めっちゃ頭にくるわーこいつ。何様だよ。人間様舐めんなよ!俺の頭の中でしか話せない(?)くせに
『……』
黙っちゃうとかうけるー!お前って案外都合悪いこと言われたら黙っちゃうタイプですかー?笑 これだから最近の無機質な音声は笑
『私は無機質な音声やお前という名前ではありません。ちゃんとメードという名前があります』
メイド?
『違います。メード⤴︎ではありません。メード⤵︎です。』
なんだよー。メイドじゃねーのかよ。つまんな。ま、名前があったのはちょっと驚いたけど、これからよろしくなー、メード。
『よろしくお願いします、マスター』
ま、マスター?俺ってお前のマスターなの?つまりご主人様?てことはやっぱお前メイドやん。
『違います。メード⤵︎です。あと、マスターというのは神からの命令でそう呼べと言われました』
お前って神から命令されてんのかー。大変だなー。
『はい』
はいって笑 じゃーさー、もし神からの命令がなかったら俺のことなんて呼んでたの?
『お漏らしぼっ』
「それ以上言うなー!!」
『クスッ』
「笑うなー!!」
『はい笑』
なんだよ。調子に乗りやがって。
あ、スライムのことめっちゃ忘れてた…
忘れかけていたスライムのところに行ってみると、石みたいなものが落ちていた。なんだこれ?
『魔石です』
へぇー。これ魔石って言うんだ。魔石は青い色をしていて少し光っていた。これって何に使うんだろ?
『魔石ギルドに売り、換金します』
魔石ギルド?なんそれ?
『魔石ギルドとは、魔石を売り 換金する場所です。
』
じゃーこれ持ってったら換金してくれんの?
『はい』
てことは、魔石集めして金策でもしよーかなー。まーまず倒すモンスターが全然いないけど…
そんなことを思った瞬間、ダダダダっと何かが近づいてくる音がした。
「な、なんだ?」
メード、あれ鑑定とかできる?
『はい、あれはデザートアントです』
デザートアントか。うん、蟻だわ。で、どーやって倒すの?
『ぶっ叩く』
またかい笑 てことはまた手がグチョグチョになるじゃん!でも倒さないと殺されそうだしなー。しょーがない、腹を括るか…
雷牙は迫りくる蟻に拳を叩きつけた。
グチャッ、グチュ、グチョチョ
うぇ〜〜〜、きめぇ〜〜〜。
手に緑色の液体がこびりつく。しかも、その液体がめっちゃ臭い。最悪だな、これ。
嫌々な気持ちで蟻をぶっ叩き、全滅させると、
『レベルが上がりました』
おっ!レベルアップした!よしっ!
雷牙のレベルが1から3に上がった。レベルって結構上がるもんだな〜と思いながらステータスを見ていると、
『マスターは特別個体なのでレベルが上がりやすくなっています』
えっ、まじか!てことは、レベリングもそんなに苦じゃないのか?
『はい、けれどモンスターを倒さない限りレベルは上がりません』
そりゃそーか。逆にモンスターを倒さないでレベルが上がる方法があったら知りたいわ。
雷牙はそんなことを思いながら、蟻から落ちた緑色の魔石を拾い、砂漠をただ漠然と歩いていくのだった。
歩くこと3時間、砦のようなものが見えてきた。
「で、でけぇー」
そう、雷牙の目の前には物凄く大きな砦がそびえ立っていた。高さはだいたい30mぐらいある。
そして、砦に向かって歩いていくと、
「止まれ!」
門番みたいな人に急に槍を突きつけられた。えっ、俺なんかしたん?と思いながら突っ立っていると、
「どこから来た」
「さ、砂漠でしゅ」
やべ!噛んだ!恥ず!てかおいメード、頭の中で笑うな。
「砂漠だと?あそこには家一つないばずだが…」
あ、やべ。そーじゃん。オワタ……
雷牙は早くもここに来て、人生詰んだと思った。
つ、疲れる。
誤字脱字あったら教えてください….