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最悪な称号

「え?……」


俺は、砂漠に突っ立っていた。




遡ること二時間前…


「あ〜、だりぃ〜」


真田雷牙(さなだらいが)は今日もだらしない格好で学校へ向かおうとしていた。

そう、向かおうとしていたのだ。


「危ない!!」


突然、雷牙に向かっておっさんが必死な顔して突っ込んできた。俺は、なんだ?と思いながら考えている途中、頭に激痛が走った。


「ッ…」


雷牙の頭に工事用の足場が落ちてきたのだ。そして、激痛を伴いながら意識が遠のいていくのを感じた。


その時、頭の中で誰かが笑ったような声がした…




「どこぉー?」


雷牙は今、真っ白な部屋にいた。ちょうど教室ぐらいの大きさだ。そして、目の前には玉があった。

雷牙はわけもなく、玉に触れた。なんとなく触らなければいけないと思ったからだ。

そして、触った瞬間…


膨大な情報が頭に入ってきた。

雷牙は反射的に頭を抑えた。なぜなら、激痛が頭を走ったから。

口からはよだれが垂れ、目は充血し、股間がグチョグチョになっている。おいそこ、笑うな!お漏らしぐらいいいだろ!よくねーか。


くだらないこと考えていると、いきなり部屋が光りだした。


「ッ…」


雷牙は反射的に目を閉じた。

そして気がついたら砂漠にいた。


「え?……」


俺は、砂漠に突っ立っていた。


雷牙は何故ここにいるのかわからなかった。まーそりゃそーだ。だってなんの情報も前触れもなく砂漠にいるんだもん。


雷牙はめちゃくちゃ慌てた。周りから見たらドン引きするぐらい慌てた。そしてわけもなく叫んだ。


「どぉーしてだよー!!」


雷牙は今初めて、藤原竜◯の気持ちがわかった。


叫ぶこと5分。あ、別に藤原竜◯みたいにずっと叫んでいたわけではないからね?本当だよ?まー2、3分はふざけながら叫んでたけど笑


まーそんなことはどうでもいい。で、ここどこ?

砂漠なのはわかる。けど、それ以外なんもわからん。

砂はある。まー砂漠だからあるか。後はマジでなんもない。サボテンもない。水もない。


「あ、オワタ。」


雷牙は何もわからないままこのまま死んでいってしまうのだろうか?


雷牙の頭の中は不安でいっぱいになった。

俺はこのまま死ぬのか?前世と同じでこのままぼっちか?それはやだ!ぼっちめっちゃ辛い!便所飯まじでやだ!ご飯が便所の匂いの味になるもん!てか今時便所飯とかいるのかな?あ、いたはここに。

あれ?

なんで俺前世のこととか考えてんの?

てか、前世って何?俺転生したの?そんなラノベ的展開なわけないか笑 いや、でもワンチャンあるかも?

いや、あってほしい!頼む!転生してて俺!

あ!転生してたとしたら……


「ステータスオープン!」


何も出てこないだと!?

てことは俺は転生してないのか?じゃーここどこだよーー!

と、嘆いていると


『ステータスは頭の中で閲覧できます』


え!何これ!急に頭の中で無機質な機械音がしたんだけど。てか、頭の中なのに閲覧なんだー。

てかどーやって閲覧すんだよ。


『念じてください』


ビクッたー!急にやめろよー。

で、念じればいいのか。

ん〜〜〜

あ、できた。


え!HP低!MPも低!てか全部低!チートとかねーのかよこの世界。


『ありません』


だからビビるんだよ!

てか、これやばくね?知らない砂漠で、こんなに弱くて、しかも情報無し。

いや、まてよ?ここに来る前に膨大な情報を手に入れたよな。これの閲覧も念じるの?


『はい』


なるほどねー。じゃーとりあえずーここどこ?


『砂漠』


へっ?抽象的すぎない?もしかしてレベル足りないとかそんな感じ?


『はい』


まじかーい。てことはレベリングかー。あ、ちなみにレベルはもちろん1。

幸先最悪だなー。

そんなことを思いながらステータスを閲覧していると、


称号:お漏らしぼっち


おーーーい!なんでやねん!恥ずかしすぎるだろこれ!誰かに知られたらくっそ恥ずいやつやん!


『称号を見ることは他人にはできません』


よ、よかった〜〜!お漏らしぼっちとか知られたら周りドン引きだろ笑

まーとりあえずこれは置いといてー、レベリングしますかー。

と、その前に、ここって異世界?


『はい』


ですよねー笑

雷牙は笑いながら砂漠を歩いていった。




歩くこと一時間……


「なんもいねー!」


そう。この砂漠、生物は当然のようにいなくて、植物もない。


「オワタ」


本日2度目のオワタでましたー。てか、マジこれどーすんの?俺死ぬの?飢え死にすんの?もぉー!異世界転生ふざけんなよ!俺を異世界転生させたやつ誰だよ!


『神です』


ん?神?神とかいんの?


『はい』


おいこら、神でてこいや!目の前にいますぐでてこいや!


『無理です』


わかっとるわボケ!てか、イチイチ俺の思ってることに反応すんなや!


『無理です』


えぇ〜、まじですか。


『まじです』


……まいっか。そんなことより!レベリングしなきゃ!


「モンスター出てこいやー!」


出てくるわけないか笑

その時、雷牙の目の前に青いゼリー状のようなものが現れた。

初めての投稿です!

誤字脱字などあったら教えてください!


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