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プロローグ
初投稿です。
ご都合主義な上に誤字脱字も多々あると思いますが（生）あったかい目で、見てもらえると嬉しいです。
誤字脱字は確認していますが見つけたらここ違うよっと言ってもらえたら幸いです。
あたたかな晴れた五月のある日
するり、と驚く程あっけなくそれはほどけた。
彼女自身の手によって。
あんなにきつく固そうに見えていたのに。
信じられないほど簡単に。
でも、ほどけた髪はどこまでも艶やかで、まっすぐで。
染まり、傷んだ周囲の中でひときわ美しく見えて。
どうしても手を伸ばしたくなった。
いつの日か、触れて、俺の手でほどいてみたいと思った。
藤崎みづき
それが、俺が生まれてはじめて興味を持った女の子の名前だった。
