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歌恋の朝

その日はとても、天気が悪い日だった。お決まりの作り笑顔で、お天気アナウンサーが午後から雨が降ると言っていた。


雨は好きだ。世界の汚れた所を全て洗い流してくれる。そんな気がするから。今日もバイトだ…私はバイキング形式のレストランでバイトをしている。なかなかオシャレな制服が気に入っている。


「確か…今日新人さんが入って来るんだよね。どんな人かな……」


私は久しぶりに入って来る新人の事を考えながら仕事に出かける用意をする。


私は軽くシャワーを浴びて、体重計に乗る、針が回っている。


「やった♪ちょっと痩せたかも♪」


毎日の体重チェックを済ませると私はトースターにパンをセットし、紅茶を煎れる。朝は余裕を持って過ごすべきだと思う。紅茶を飲みながらパンの焼けた香りと紅茶の香りを楽しんで簡単な朝食を済ませて私は家を出た。


外はやっぱり、天気が悪かった。まだ、雨は降ってないけど、空は曇っている。


「雨、いっぱい降るかなぁ…」


暫く空を眺めて、私は歩き出した。職場へはバスに乗って15分かかる。10時から仕事は始まるから、9時のバスに乗って9時半に職場へ着くようにしている。

「今は8時45分か…うん♪間に合う間に合う♪」


天気が悪いのもあって私はちょっと気分良くバス停に向かう。


バス停には予定より早く着いた。バスを待っている時間も私は好きだ。小さい頃、お母さんとバスを待っていると

「歌恋、バスは幸せを運んでくるの。だから、幸せを待っている私達は幸せよ。」

と言われて、すごく得した気になってた。今もちょっとだけそう思う。

今日は珍しく私一人がバス停にいた。暫くすると一人の男の人が来た。見た目はすごく綺麗で背が高くて、ちょっと髪が長いから顔はあまり見えなかったけど、落ち着いた雰囲気だった。私は、なぜかその人が気になって声をかけた。



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