秋の日
ふんわりと暖かい日差し。
雲ひとつない、透き通った青い空。
こんな日は山の稜線がくっきりと見える。
なんてきれいなんだろう。
なんて美しいんだろう。
少しだけ風が吹いている。
やさしくやさしく私を包み込む。
けれども、冷たい。
もう季節は秋だ。
今日だけは下を向きたくなくて、ずっと、空と山を見ながらここまで歩いた。
ずいぶん歩いたので、さすがに疲れてしまった。
そろそろ休もう。
私はけたたましく鳴る黄と黒の棒をくぐった。
200文字小説というのがあると知り、これなら書けると思ってなんとなく書いてみました。
これが初めての完結作品だったりします。
意見や指摘があったらください。