生きるを教えて
生きるって何だろう。
救いって何だろう。
人は生きている限り救いを求め続けるのかもしれない。
生きる事は苦痛の連続だから。
手を差し伸べて、届かなくって、遠くなって……気がつけば深い穴の底が定位置になっていて。
見上げる光が遠くって、伸ばしていた手はいつの間にか土まみれで、ボロボロで。
いつから汚れ始めたのかな。いつこんなにも汚れちゃってたのかな。
いつしか差し込む光さえも疎ましくなっちゃって、独りぼっちの楽案の中で今日もまた深い思考へと潜っていく。
不意に穴の事にいる自分をい見つけてくれる人が真っ白い手を伸ばしてくれる。
魅力的で、掴んで体温を確かめたくって、自分の手が汚れきっている事に気付いて。
こんな汚れた手であのキレイな手を汚していいものなのかと過って、手を取ればまた、他人に迷惑をかけてしまうと自己完結が完了する。
多分光溢れる外の世界なんて、自分には似合いっこないんだって、伸ばしかけた手引っ込める。
疲れた人生を静かに終える事が救いになるのかもしれない。
手を取って誰かと触れ合う事も救いになるのかもしれない。
楽しいのは間違いなく後者。でもそれ以上に苦しむ事になるのも後者。
生きるって難しい。
救いは種類が多すぎる。
生きるって偉いのか。
死ぬ事は罪なのか。
たぶん良いとか悪いとかそんな問題じゃないんだろうな。
望まなければ、焦がれなければ、心平穏にいられるんだろうな。
欲望は原動力になるけれど、過ぎれば自身を滅ぼす毒と化す……か。
ホント……生きるって面倒だ。




