6/6
第6章 歴史再考――「黄門さま」はやっぱりビッグだった
時代劇が描く悠々自適の好々爺は後世の創作。実の光圀は、170cm・75kgのがっしり体形、学問オタクかつ筋トレ狂で、旅は“脳内漫遊”派、そして家督を曲芸のように配置換えした政治家だった。助さん格さんを従えた小柄な老人像は、江戸庶民の「大きすぎる将軍家を親しみやすく縮尺」したフィクションに過ぎない。
もし実身長でドラマを撮れば、助格が見上げるアングルばかりとなり、黄門さまの印籠は高い位置で輝く。私たちは今後、テレビで印籠が出るたびに「実物はさらに+約15cm」と脳内字幕を出し、御老公の巨大な影を想像すると一層楽しめるに違いない。




