第5話:魔物の襲撃!おっさん無双
ある日の昼下がり、村はいつも通りの平穏に包まれていた。
「今日はのんびりできそうだな…」
正一はそう呟きながら、村の広場で子どもたちと簡単な運動をしていた。
そのとき、遠くの森から不穏なうめき声が響いた。
「ガオォォォ!」
村人たちが慌てて広場に集まる。
「魔物だ!村が襲われる!」
「え、またか…」正一はため息をつき、杖代わりに持っていた棒を握った。
「アルト、どうする?」
「はい!僕が先頭に立って戦います!」
アルトは勇者らしく前に出るが、正一の横で作戦を考える余裕はなかった。
戦闘が始まると、正一の本領発揮。
・ 木の枝や石を巧みに利用して魔物の進路をふさぐ
・ 突然の落石で大群をまとめて撃退
・ 村人の避難を指示しつつ、自分は無傷
「ちょ、ちょっと待って!俺、なんでこんなに強いんだ!?」
正一自身も自分の身体能力と判断力に驚く。
アルトはというと、正一の後ろで剣を振るのみ。
「お、おっさん…強すぎる…」
村人たちは歓声をあげる。
「勇者より頼もしいぞ!」
戦闘終了後、正一は汗だくで立ち尽くす。
「はぁ…偶然だ…たまたまだ…」
しかし、村人やアルトにとって、それはもはや伝説級の活躍だった。
夕方、村の広場で子どもたちが集まり、正一に質問攻め。
「どうして魔物をあんなに簡単に倒せるの?」
「ねぇ、勇者って何?」
正一は困惑しながらも笑って答える。
「いや、俺は勇者じゃない。ただの定年退職者だ。運と経験だけで戦ってるだけさ」
しかし、村の外では魔王が怒り狂っていた。
「なんだと…!?おっさんが!?ふふふ、面白くなってきたぞ…」
こうして、異世界最強のおっさんの無双伝説はさらに広がることとなった。
戦いも、日常も、すべてが正一の“人生経験と偶然”によって彩られていく――




