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僕と同じですね!

小学生の頃、クラスメイトがとあるゲームの攻略に苦戦していて、他のクラスメイトと輪になって話していた。

私も同じ所で苦戦していたので話に加わろうとして


「僕と同じですね!」


と声をかけるとクラスメイトの輪は散り散りになり翌日からそのゲームの話をしなくなった。


中学生の頃、1学年前期の中間考査全ての教科で赤点を取り、同じく全ての教科で赤点を取ってヘラヘラしてる男の子に


「僕と同じですね!」


と声をかけると彼はその後の定期考査全てで学年10位以内の成績を残し、高校は進学校へ進んで現在は商社マンだそう。


私がフリーター4年目の頃、新しく入った同い年のバイトの子は


「人を指示する立場になりたくない。仕事に対して責任も持ちたくない」と言っていたので例によって


「僕と同じですね!」


と言うと彼は翌々月に退職した。噂では正社員としてどこかに雇ってもらえたそうだ。


ここにきて気付いたことがある。


この世の誰しもが「私と同じ」だと思われたくないのではないか。


同じ趣味、同じ服装をしたら皆嫌がるのではないか。


して


「僕と同じですね!」


という言葉にはツァーリボンバ並みの破壊力があるのではないか。


して、もう1つ気付いたことがある。


私は本来親の脛を齧って生きていくべき存在だ。


しかし親が弱いので私は時間を会社に売って生活していくしかない。


生きているだけで奇跡みたいな存在なのだ。


そんな人間が書く文章を読んでいる君たち


僕と一緒ですね!

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