表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

96/107

エサの勉強

 新しい仲間であるコカトリスのショウの為にエサを用意してもらおうとミアにお願いしたらホップンの時は何が欲しいか尋ねたが、ショウの好きな物は聞かずにまた厨房に戻った。


 何か他の使用人に聞いているようだな、あ、保管庫から何か取り出してきたぞ。


「お待たせしましたニック様、ホップンにはいつもの野菜の葉で、ショウはコカトリスですよね、それなら小麦を食べてもらってください」

「ねえ、ミアどうしてショウの主食が分かったの?実際にショウは食べてはいるけどさ」

「あの、実は……ですね、きっとこれからニック様は魔物を多く手懐けると思いまして、それでですね……」


 どこか説明がたどたどしいミアだったが、そこにキャシーがやって来て、僕に声をかけてきた。


「お帰りなさいませニック様、あ、事情は夫より聞いております、ミアはですね、すぐにエサが用意できるよう魔物の主食について勉強していたんですよ」

「そうなのミア⁉」

「はい、ニック様は魔物を手懐けていますので、魔物のエサは必要だと思いまして、まずはその領地内に多くいる魔物の事から勉強していたんですが……」

「それでショウに聞かずにショウの主食が用意できたんだね、ありがとうねミア」


 僕がミアにお礼の言葉を言うと、更にミアは照れ臭そうに言葉を発する。


「ニック様はお稽古やお勉強、時々はこうやって戦場にも行かれますし、少しでもニック様のお手を煩わせないようにはこういう事しかできませんから私は」

「十分だよ!だってさミアは使用人の仕事に加えてファルのお付きでもあるんでしょう!その合間でもこうやって勉強してくれているんだし、僕もホップンもショウも嬉しいよ」

「ありがとうございます、ニック様にそう言っていただけただけでも嬉しいです」


 ミアが僕の発言に感激していると、そこにゲインが現れて声をかけてくる。


「ニック様ーーーー!」

「ゲイン」

「あんた」

「お父さん」


 ゲインの姿に反応を示すと、ゲインが僕に用件を話してきた。


「こちらにいらしたのですね、ニック様、ガリアス様がお帰りになり、そのコカトリスのショウの事と、演習中止の話を詳しくお聞きしたいとおっしゃっていました」

「そうか、分かったよ、ホップン、ショウ食べ終わったら行くよ」

「キュン」

「ガーー」

「テール様もお連れして欲しいとの事にございます」

「ああ、テールにも知らせておくよ、食べ終わったか、行こうかホップン、ショウ、ありがとうねミア」

「いえ、それじゃあ私は夕食の準備に戻ります」


 ショウもうちで面倒を見る事ができればいいんだけどな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ