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2回目の成功

 みんなやホップンがスキルを使いやすい状況を作ってくれ、僕はスキルの光をコカトリスのリーダーに見せる事に成功し、その光は注ぎ込まれていく。


 そしてホップンと同じように光がコカトリスを包み込んでいた。そしてその光は消え、コカトリスは起き上がって周りの状況を確認し、僕に接近する。


 僕に頬ずりをしてきた、どうやら上手くいったようだ。


「ふふふ、君も僕に懐いてくれるんだね」


 そしてこのリーダーにスキルが効いた事で、他のコカトリスも戦意を失い、その場を離れた。


「魔物が離れていく、これがニック様のモンスターテイムなのか」


 テールに付き従っている将の1人がそう呟くと、テール達が僕に駆け寄ってくる。


「ニック様、ご無事ですか?おケガは⁉」

「すげえ!コカトリスまで手懐けたんっスね」

「お見事ですニック様」

「キュン!」


 みんなから声をかけられて僕は全員に返答をする。


「ありがとうみんな、これが今日から僕達の仲間になる……ええっと……」


 コカトリスを何て呼ぼうかか考えていると馬の蹄の音が聞こえてきた。そして僕達にかけられる声が聞こえた。


「ニック様、ただいま到着しました!テールよ無事か?ん?そのコカトリスは?」

「父上、このコカトリスはニック様がスキルで手懐けたのです。それからご足労をおかけして申し訳ございません」

「そうか……、テールお前の部隊には少なからず被害が出ておる、こたびの演習は中止とする」


 テールの部隊からは死傷者が出ている、とてもではないが演習を続ける事はできないんだな。


「……はい、申し訳ございません」

「館まで戻るぞ、遺体は我らが運んでおくから、ケガ人の治療が終わり次第お前達も移動を開始しろ、ニック様、ひとまずお先に我が館まで参りましょう」

「いや、僕達も治療を手伝うよ、あのコカトリス達はもう襲ってこないだろうけど、また魔物の一団をけしかけてくるかもしれないからね」

「そうですか、ではお任せいたします、皆の者遺体を館まで丁重に運ぶぞ」


 そう言って、テールの部隊からの死者をオリビン卿の部隊は運びながら館まで戻って行った。


「さて、ケガ人の治療を始めようか、まずはケガの度合いを確認して優先順位を決めよう」


 そう言いながら僕はケガをしている兵の確認をして、グループ分けをした。


「手遅れの人はいないようだから、重傷者を優先に治療していこう、オリビア、治癒魔法を頼むよ、コールも軽傷者には簡単な治療をしておいて」


 一応、災害等を想定して獣医学部でもトリアージは学んでいたし、それがここで役に立ちそうだな。

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