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作戦伝達

 テールの部隊とようやく合流を果たした僕はスキルを発動する前提でコカトリスの群れのリーダーの確認に成功した。あのコカトリスにスキルを放てばあの魔物の邪は消えて、他のコカトリスも戦意を失うはずだけど、どうやってあのコカトリスに放つかを考えつかないでいた。


「ニック様、やはり空中の魔物にはそのスキルは有効ではないのですね」

「ああ、ある程度は近づく必要があるんだけど、どれほどの射程か分からないし、下手に放つと無駄撃ちになってしまう」

「キュン!」

「え、何?まさかそんな事で⁉」


 僕がホップンから伝えられた事を聞いて、テールが僕に尋ねてくる。


「ニック様、いかがなさいましたか?」

「それがホップンが言うには前に僕が光を放ったように感じたのは、目にした瞬間光が注ぎ込まれたような感覚なんだって」

「つまり、スキルを放つ瞬間の手の光を対象に見せればいいんっスね、でもそれも大変そうですよ」

「キュン!キュン!」


 ホップンに考えがあるようでその話を聞いた僕はテールやコール、それからテールが指揮している兵にも呼びかけた。


「テール!コール!それから皆さん、ホップンに考えがあるようだから少し聞いて欲しい」


 僕はホップンの考えを元に立てた作戦をみんなに伝え、みんなから返事がある。


「それは危険です!私としては承服できません」

「俺もっス、ニック様をお守りするのが俺達の役目なのに、わざわざニック様を危険な役割を負わすなんて」

「だけど、あのコカトリスのリーダーを僕に向けるにはこれしかない、ホップンは必ず僕を守るって言っているんだ、だからみんなはみんなの役割を果たして欲しい!」

「キュン!キュン!」


 ホップンもテール達に強く訴えている、これは僕がわざわざ訳すまでもないくらいに強く伝わっているな。


「ニック様、私は指揮能力を試されていましたが、私の指揮の不甲斐なさでニック様にまたしてもこのような危険な役割を負わせてしまいました」

「テール……」

「ですが、これはニック様よりいただいた挽回の機会と思い、役割を全ういたします!」

「テール、頼んだよ」

「コール、私達は周りのコカトリスを引き付けましょう、弓は使える?」

「あんまり得意じゃないですが、これも作戦ですからね、……正直まだ納得していませんが、教育係のテール様がニック様のお言葉を聞きましたから、俺が無視するわけにはいかないっスよ」

「ごめん、コール、だけど僕とホップンを信じてくれ」


 さあ、いくぞ、モンスターテイムでこの戦いを終わらせてやる!

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