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オリビン家の陣

 出発前にホップンとコールのやり取りに不安を感じたファルをミアが上手くフォローすると改めて僕達を屋敷のみんなが見送ってくれた。


「それじゃあ気をつけてね、ニック」

「兄上、お気を付けを」

「ニック様、皆様無事をお祈りいたします」

「ありがとうございます、母上、ありがとうファル、ミア、それじゃあみんな出発だ」


 見送りの言葉を受けて、僕はホップン、オリビア、コール、そして数名の兵士を伴ってオリビン家が管理している領地へと向かっていった。


 馬車で行くほど遠くないが、徒歩で行くには遠すぎる距離なので今回は馬での移動となった。コールはともかく、オリビアもしっかりと馬術を学んでいたんだな。僕より上手だったりして。


 そしてオリビン家の領地に入ると、オリビン家が管理していると言っても一応僕の家、テリナン家が預けている土地だからな基本僕達テリナン家の人間はフリーパスで入れるんだよね。


 そんな事を考えたらコールが先にある陣に気付いて僕に声をかける。


「ニック様、あの陣にオリビン家の家紋が記されていますよ」

「本当だ、軍事演習の為に陣を張っているのか」

「ちょっと俺が行ってきますよ」

「頼んだよ」


 コールが僕達より先にオリビン家のものと思われる陣に話をしに行くとしばらすくるとテールも一緒に出てきた。


「ニック様、お待ちしておりました」

「テール、お出迎えご苦労様、早速だけど君のお父上のオリビン卿と会わせてもらってもいい?」

「もちろんにございます、さあこちらですオリビアやコールも一緒に」


 テールの案内でオリビン家の陣に入っていくとオリビン家の兵達が僕に対し膝をつく行為がある。


 うーーん、やっぱなんかそれはまだ慣れないなあ、まあ僕もこの間王城に行って、国王陛下や王女殿下に対してそうしたし、習わしだから仕方ないんだけどね。


「父上、ニック様をお連れいたしました」

「ご苦労であった、おおお待ちしておりましたぞニック様、お初お目にかかりますマハール・オリビンにございます」

「お初お目にかかるねオリビン卿。クッキ領主ガリアス・テリナンの嫡子のニック・テリナンだ」

「いやはや、さすがはガリアス様のお子にございますな、どことなく力強さを感じますな」


 初対面の人にそう言われるのは初めてだな、もしかして護衛騎士になる為の特訓が活きたのかな?


「父上、そろそろニック様に今回の演習についてのご説明をした方がいいのでは?」

「うむ、そうであるな、ニック様今回の演習についての説明をさせていただきます」


 いよいよ演習か、どうなるんだろうな?

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