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お祝い会へと

 モンスターテイムのスキルで僕はホップンと仲良くなり、更には僕の周りの人達とも仲良くなっていったが、ホップンは魔物の友達は欲しくないかと尋ねるが、どこかそのネックがあるようだ。


「ホップン、何かネックがあるんだったら、話してくれるかな?ああ、もちろん無理にとは言わないけど」

「キューーーン、キュンキュンキュン」

「種族の違う魔物との仲良くなり方が分からないし、獰猛な魔物なら食べられるかもしれない?」

「キュン」


 そうか、種族の違いは魔物にとっては大きなネックなんだな。しかもアルミラージくらいの魔物なら食料にしてしまうほどの魔物もいるのか、ん?でも待てよ!


「ホップン、ちょっと待って、スキルの使い手の僕はともかく、他のみんなとも仲良くなれたじゃないか、種族が違ってもお互いに僕に敵意がないと分かればどうにかならないかな?」

「キュン!」

「そうだよね、このスキルについては分からない事が多いし、あくまで僕に懐いて、邪の力を取り除く以外の自由意思までは奪えないくらいだもんね」

「キュンキュン」


 ホップン、君の言っている事は分かっても、本心までは分からなかった。でも今君の言葉を聞き、表情を見たら思った事がある。モンスターテイムのスキルにも不確定要素があるから、他の人を危険にさらす恐れがある。

 その事を気にして魔物の仲間を欲さないんだな。だけどね、どことなく寂しそうな君の姿もずっと見てきたし、本心は魔物の仲間が欲しいと思っている、そんな気がしたから聞いてみたんだ。


「分かったよ、ホップン、君の友達はもう少しこのスキルについて分かったらね」

「キュン!」


 そう言っている間に扉がノックされて、僕は扉の向こうの人物に声をかける。


「どうぞ」

「ニック様、ホップン、お祝い会の準備ができましたのでおいでください」

「分かったよミア、行こうかホップン」

「キュン!」


 さあ、僕が護衛騎士に認定されたお祝い会を始めるようだし、僕が行かないと話にならないからね。


 お祝い会にはいつもの大広間を使っており、ミアの案内で大広間に到着するとみんなが僕を出迎えてくれており、ミアがみんなに呼びかけてくれた。


「皆様お待たせしました、見事テリナン家より王女殿下の護衛騎士に認定されたニック様のご登場です」

「待ってましたよ、ニック様!」


 コールが大きな声で呼びかける中ミアが僕にみんなへの挨拶を促す。


「それではニック様、皆様へのご挨拶をお願いします」


 最初に挨拶か、うう、なんか緊張するな。

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