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王城に到着

 コールが無事僕達のもとに帰還し、喜んでいる中、コールはテール、それにホップンに声をかけた。


「テール様、ニック様を守っていただき、ありがとうございます」

「当然よ、あなた達だけでなく私だってニック様をお守りするのが役目なのよ」

「それから、ホップンありがとな、ニック様を守ってくれて」

「……キュン!」


 どこかホップンは誇らしげな格好をしているのでコールが僕にどういう事か尋ねた。


「ニック様、ホップンはなんて言っているんですか?」

「えっとね、『お前も良くやったな』って言っているよ」

「偉そうだけど、少しは俺の事を認めてくれたんですかね」

「僕もそう思うよ」


 威嚇していた時に比べると態度は軟化しているし、コールが僕を必死に守ろうとした事がホップンに伝わったんだ。刺客の襲撃は大変だったけど、ホップンとコールが少しでも距離が近づけて良かったよ。


「ではそろそろ出発するぞ、また刺客が襲ってくるかもしれんし、陛下への謁見が遅れてはならぬからな」

「はい」


 父の呼びかけで再度全員が馬車に乗り、父の馬車が再出発し、時間差をつけてから僕の馬車も出発する。


「ふう、まさか刺客とはね、テール、さっきただの野盗じゃなくてしっかりと訓練を受けているって言ってたね」

「ええ、しっかりとした剣技を基礎から身に付けていましたので、それも全員が」

「全員がか……」

「背後を調べたいところですが、謁見の際に陛下への報告をした方がいいかもしれません」


 テールには話していないけど、初陣報告の時に僕のスキルの相談や、魔物を操っていた者の事を報告する予定であったけど、また増えるんだな。


 テールと話をしている間に馬車は少しづつ国王陛下の城に近づいていて、とうとう視認できる距離まで来ていた。


「テール、あれがボートルト王国の王城だよね」

「ええ、間違いありません」


 すごい!いかにも西洋風のお城って感じだ。まるでおとぎ話にでも出てきそうな。


 そして城門に近づくと父達が馬車を降りており、僕達も馬車を降りると父が城の衛兵らしき人に僕の紹介をしていた。


「紹介しよう、我がテリナン家嫡男のニックだ」

「お初お目にかかります、ガリアス・テリナン嫡男、ニック・テリナンにございます!」

「これはこれは、お待ちしておりました、ささお入りください」


 衛兵に案内されて僕達は城の中を歩くが、すごい豪華だな、うちは公爵家で立派な屋敷だけど、この城はそれ以上だな。


 そしてある部屋の前で止まり、扉を衛兵の人が開いた。


「お呼びするまでこちらでお待ちください」


 うわああ、すごい!僕の部屋の数倍豪華だ!

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