相談すると
僕の発言を受け、魔法の修行を行い、修行を終えるとテールより僕達は呼びかけられた。
「はい、お疲れ様です、明日は国王陛下の謁見の為の出立なのでニック様もオリビアやコールもゆっくりお休みになってください」
「うん、ありがとうテール」
「ありがとうございました」
「はあ、とりあえず俺は今すぐにでもベッドで横になりたいっすね」
やっぱり魔法は苦手なのか、コールは相当疲れているな。僕達の修行をミアも見届けていたので僕はミアに声をかける。
「ミア、オリビアとコールを部屋に案内してくれ」
「はい、オリビア様、コール様、こちらへどうぞ」
「はい、ありがとうございます」
「ふう、やっとゆっくりできるな」
ミアがオリビア達を部屋に案内しているとテールが僕に声をかける。
「ニック様、ニック様もお部屋に戻りましょうか」
「ああ、その前に少しいいかな?」
「何でございましょうか?」
「コールとホップンの事なんだけど」
僕の従士であるコールと僕に懐いているホップン、両者のいさかいは僕にとっては苦しいからとりあえずまずはテールに相談する事にしてみた。
「オリビアはコールが名前をからかったのが原因みたいな事を言ってたけど、ホップンも今一つその辺りに対して歯切れが悪いんだ、なんて言うか相性みたいなのがあるのかな?」
「ホップンはスキルの影響で、ニック様だけでなく他の者の言葉も理解できるようですし、コールの発言に敵意を感じたのでしょうか?」
「うーーーん、それ程の敵意があったとは思えないし、それにホップンはこの屋敷の人に対してもそこまで敵意はないようだからね」
「ニック様、ホップンはスキルの事もあるし離せないでしょうし、コールができる限りホップンに近づかないようにしか現状はできませんね」
テールの言う通りかもしれない、そんな事を考えている内にミアが戻っ来て僕達に声をかける。
「あ、ニック様、テール様、まだこちらにおいでだったのですね」
「ミアか、オリビア達の事をありがとう、僕も部屋に戻るよ」
「あの、その前によろしいですか?」
「ミア、ニック様はお疲れだから少し休ませてあげてくれる」
「いいよ、テール、それでどうしたんだい?」
「あの、ニック様、オリビア様より聞いたのですがホップンとコール様がけんかをしたと」
「ああ、それでどうしようかってテールに相談していたんだ」
「そうでしたか、オリビア様のお話を聞いて私思ったんですが……」




