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久しぶりの合流

 コールの軽口に腹を立てたホップンが威嚇し、コールも臨戦態勢に入ったが、テールやオリビアもコールをたしなめ、コールがホップンに謝ったが、いまだにホップンは怒っているようだ。僕の問いかけにもあいまいな返答しかしないし、困ったな。だけどとりあえず2人がまた従士として僕の護衛をすることになったし、まずは明日、王城に向かう話をテールも交えて4人でする事にした。


「父上から聞いたが、オリビアとコールも明日、王城へ向かう話は聞いているんだよね」

「はい、聞いております」

「やっぱり公爵家の嫡男ともなると国王陛下に初陣の成果を報告するんですね」

「私やオリビアとコールは道中の刺客からニック様をお守りしますので」


 刺客から僕を守るか、どういう刺客が現れるか気になり僕はテールに尋ねる。


「刺客って言うけど、どういう奴らが襲ってくるのかな?」

「とりあえず考えられるのはまず野盗ですね、金目のものを狙いに、それから他国の暗殺者、これらも野盗に扮している場合があります」

「暗殺者と野盗を見分ける方法は?」

「武器の使い方が我流か、しっかりとした指導を受けている使い方で見分けがつくかと、野盗は奪った武器をとりあえず使うという事が多いので」


 野盗と暗殺者の見分け方をテールから聞くと、テールは続けて考えられる刺客について話す。


「あとは魔物ですね、野生の魔物ならばそれほど対処は難しくないのですが、前のように魔法で魔物を操るとなるととても厄介ですね」

「テール様、それはニック様のモンスターテイムで仲間にしちゃえばそんなに大変じゃないんじないっスか?」

「コール、実はスキルに関しては父上より多用するなと釘を刺されているんだ」

「そうなんっスか、もったいないなーー」


 コールは僕がモンスターテイムのスキルを多用しないよう言われている事を聞くと、もったいないと言ったので、僕はその理由を話した。


「まず父に言われたのはどの程度の魔物にこのスキルが効くか分からないから、その辺りをしっかり把握してからの使用がいいって勧められた、それに……」

「それに……何ですか?」

「多分このスキルは魔力を消費して使用するスキルだし、魔法をそれほど習得していないから僕の魔力量はそれほど多くないから多用は無理なんだ」

「じゃあ全員仲間は無理って事ですね」

「そういう事よ、この間のアルミラージの一団はホップンが群れのリーダーだったから、統制が取れなくなり追い払えたけど、それは何回も上手くいくとは限らないわ」


 テールの言う通りだが、あの時僕の目はホップンのみに謎の光が見えた。もしかするとこれは……。

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