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ホップンの紹介

 僕の初陣成功パーティーをしている中、ミアが扉を開けホップンを大広間に呼び込み、ホップンは僕の膝にのった。家族や使用人達が驚きを隠せないでいたので僕はホップンをみんなに紹介する事とする。


「えっと、みんなこの子はホップンといって、魔物ではあったけど僕のスキル、『モンスターテイム』で手懐けたからみんなに害を加える事はないよ」

「モンスターテイム?」

「ニック様、そのようなスキルをお持ちだったんですか?」


 使用人達が驚いている中、キャシーもゲインやミアに尋ねていた。


「ちょっと、あんた、それにミアもまさか知っていて私に黙っていたの?」

「ごめんお母さん、みんな驚くと思って」

「俺もテール様からミアがそう考えているって聞いてな、お前やみんながどういう顔をするか見たくてな」

「もう、2人共意地が悪いんだから、だけどニック様までそのような事にのるなんて」


 ごめん、キャシー。早めに話したかったんだけど、面白そうだったからついのっちゃった。


 今度は母が父にこの事を尋ねた。


「ニックやミアが勝手にこのような事をやるとは思えませんし、あなたが許可したのですね」

「まあな、私としては普通にニックから紹介してもらってもよかったんだがな」

「ニック達のちょっとした余興に付き合ってあげたのですね、さすがにニックが魔物を従えたのは驚きましたけど」

「ああ、私も最初に見た時は驚いたな、だがニックは特に違和感なく受け入れている」


 父も母も僕が魔物を従えているのに驚きを隠せない中、ファルが僕に近づいて声をかける。


「あの、兄上、ファルもそのホップンに触っていいですか?」

「ファル!危ないし辞めておきなさい!」

「大丈夫です母上、ホップンは私に敵意がない者に危害を加えません」

「だけど……」


 母はやっぱりファルが触るのには少し抵抗があるようだがここで父が助け船を出す。


「良いのではないか」

「あなた!」

「ニックの申す事は信じられる、実際既に長くこの屋敷にホップンはいるが誰かを襲うどころか威嚇する様子もないからな」

「……ファル、気を付けなさい、ニック、ファルに危険がないようにね」

「はい」

「じゃ、じゃあ、あ!すごいホップンもふもふ!可愛い」

「良かった、喜んでくれて」


 ファルがとても嬉しそうだ、本来は恐ろしいはずのアルミラージを可愛いと言えるとは表情が柔らかくなっているのも要因かな?


「良かったですね、ファル様」

「うん、ミアもありがとう!ホップンの歓迎パーティーを開いてくれて」


 ミアにもすごく感謝している。パーティーを開いて良かったな。

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