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修行の合間に

ボートルトからダイダイ帝国、プール王国に会談の申し入れの文を送ってからやく1週間が経過し、僕は今日もテールから剣を習い、オリビアやコールも一緒に修行していた。


 その修行の様子もホップンやショウも眺めていた。


「キュンキュン!」

「ガーーーーー!」


 僕達の剣の修行がどこか楽しそうに見えるのか、喜んでいるように聞こえるな。やっているほうは結構きついんだけどな。


 そして修行の合間の休憩時間に僕はみんなと今度の会談についての話をした。


「みんな、返答次第だけど、ダイダイやプールとの会談でもしかしたら魔物の事についても触れるかもしれないんだ、みんなはどう思う?」

「どう思うとおっしゃられましても、近隣国でありますし、怪しいとは思っておりますが、確証は得られていない状況ですからね」

「一応、ホップンの毛やショウの羽を王国に送っているし、そこに魔力が残っていれば術者を特定できるかもしれないんだけど……」

「望みは薄そうですね、我らに打撃を与えるのは目的でしょうが、捕らえられる事も想定はしているでしょうし、追跡されないよう対策をしているのが自然でしょうね」


 魔力が残っていれば術者を特定できるんだけど、対策をしているのが自然なのでその方向で証拠を突き付けるのは難しそうだな。


「捕らえたどころか味方にしているんですけどね、こっちは」

「そうね、でも今はガリアス様のおっしゃるように、ホップンやショウは彼らの目につかせない方がいいから」

「こいつらの存在自体が証拠なのにな……」

「まあ、魔法を施されていた魔物というだけで、ダイダイやプールがしたという確証は得られていませんからね」


 みんながそれぞれ考えを話してくれるが、やはりダイダイやプールが魔法を施していたという確証を得るのは難しそうだな。


「ニック様、ニック様も色々お悩みのようですが陛下やガリアス様にお任せするのがもっとも無難かと思います」

「やっぱりそうか」

「きっとニック様には会談の空気を知っていただきたいのでしょう、そして我らはニック様をお守りするのが任ですから」


 なるほどな、それは確かにそうなのかもしれない。陛下や父上がどうしているのかを見てしっかり学べという事だな。


「さあ、そろそろ修行を再開しましょう、少し思ったのですが、ホップンやショウと模擬戦をしてみてはいかがでしょうか?」


 テールから突如出たホップンやショウとの模擬戦の案!大丈夫かなホップンやショウとそんな模擬戦をして?

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