表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

10/102

周辺国家

 話している内に陣らしき旗で囲っている場所が見えた為、テールが僕に対して声をかける。


「あれはガニアン家の旗印ですね」

「って事は?」

「ええ、あそこに陣を張っているようです、まずは私が話を通してきますのでお待ちを」

「うん」


 テールはそう言って自分の兵数名とガニアン家の旗印がある陣に行き、しばらくするとテールが戻って来て、僕に声をかける。


「ニック様、ニック様がいらした事をお伝えしたので陣にお入りください、私も同行します」

「そう、分かった」

「ニック様、我々は外から敵の襲撃に備えておきます」

「頼んだよゲイン」


 ゲインに外での警備を任せ、僕とテールはガニアン卿の言うなれば本陣に入り、盛大な歓迎をされる。最初に声をかけたのが結構いかつい、もとい強そうな男性が声をかけてきた。


「お待ちしておりましたぞ、ニック様。ガリアス様よりこの地を任されているバイス・ガニアンと申します」

「ガリアス・テリナンの第一子にして嫡男のニック・テリナンだ、ガニアン卿、父がいつも世話になっているな」

「はは、私のような暴れん坊を取り立ててくださった、ガリアス様には頭があがりませんがね」

「そうなのか」


 自称暴れん坊?確かこの人は父より騎士の称号を受勲されたから騎士を名乗ったから生まれながらの騎士の家系ではないんだよな。


「それでガニアン卿、魔物討伐と聞いたのですが、この状況についてお聞かせいただけますか?」

「ああ、当初我々は魔物討伐して軍を編成したが、その魔物からとてつもない魔力を感じると娘のオリビアが言ってきて、現在は後退している状況だ」

「魔物から魔力?オリビアどういう事か説明してくれる?」

「はい、どうもあの魔物、野生の魔物ではなく何者かの力で意図的に人を襲っているのではないかと」

「まさか?でもそうだとすると一体誰が?」

「……そんな事を考えそうな奴は結構思い浮かぶがな」

「ガニアン卿!」

「分かっているよ、確かに周辺国家のプール王国、ダイダイ帝国とは緊張のある関係だが、おおっぴらに争っているわけではないからな」


 プール王国、そしてダイダイ帝国の名前を聞き、僕はその事でテールに声をかける。


「ねえ、確かプール王国とダイダイ帝国って……」

「ニック様、ええ我らボートルト王国の周辺国家で、プール王国とは数度に渡って商圏や貿易関係で衝突し、ダイダイ帝国は何度も各国に軍事活動をしていますがその度に侵攻対象国より停戦仲介を要請され、我らが矛を収めさせている関係ですね」


 プール王国、そしてダイダイ帝国、この2か国との緊張状態が何か関係しているのか?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ