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熊エッセイ

アメリカ大統領暗殺事件について!

作者: 熊ノ翁

 はいどうも、熊ノ翁です!

 世界の覇権国家アメリカで、トランプ大統領候補が銃で撃たれて暗殺されかけたってんで世間がハチの巣突いた大騒ぎになってますな。


 平和ボケした日本ですら安倍元首相が凶弾によって命を落としていますし、近年は暗殺が漫画やドラマや映画の中だけの出来事とは思えなくなって来ています。


 で、この大統領暗殺事件。

 やっぱりその、敵国の陰謀や対立組織の用意周到な策略、もしくは犯人とターゲットの語られざる過去の因縁……とかなんかそんな感じの動機や背景を熊のような一般人は想像しがちなわけです。


 そりゃ一国のトップである大統領の暗殺企てるなんて、タダゴトじゃありません。

 イタズラ心で人様の家にピンポンダッシュしたり、電柱に立ち小便すんのとはワケが違います。


 大統領狙っておいて、とっ捕まった際に「すんません酔ってました! もう二度としないので許して下さい反省してます!!」なんて謝った所でまず許されません。

 現にトランプ大統領の狙撃犯の内一名は普通にその場で射殺されてます。


 逃げるにしても、この手の要人暗殺は国が威信を懸けて血眼になって捜査に乗り出しますし、まず捕まります。

 イキった万引き犯がスーパーやコンビニでお菓子盗んで逃げるのとは、ワケが違うのです。


 そんな、まず逃げられないし下手すりゃその場でブッ殺される、バッドエンド確定な重犯罪、大統領暗殺。

 やるからにはそれなりの重い事情や深い理由があると思うじゃないですか。


 ですが、世の中には「は? お前そんな理由で国のエラい人狙ったの?」というアレな方向に思い切りの良い実行犯が存在します。


 今日はそんな、ダメな意味で自らの命を顧みない大統領暗殺or暗殺未遂犯を二名ほどご紹介致します。

……こんな理由で命狙われちゃ、たまったもんじゃねえなぁ。


一人目

「ジョン・ヒンクリー」

 第40代アメリカ合衆国大統領ロナルド・レーガンを銃撃した人物。

 大統領がホテルから出ようとした所を拳銃持って襲い掛かり、その場で即逮捕。

 ちなみにレーガン大統領は胸に銃弾を受けるも、4時間に渡る緊急手術を受けて一命をとりとめる。

 彼がこの凶行に及んだ理由は、ハリウッド女優のジョディー・フォスターと付き合いたかったから。


 えっと、もう一度言いますね。

「ハリウッド女優のジョディーフォスターと付き合いたかったから」


 うん。

 その、なんだ。

 わけわかんないですよね。


 理解すんの難しいとは思いますが、一応解説します。

 彼、ジョン・ヒンクリー(以下 ヒンクリー)氏はどうも熱狂的なジョディーフォスターのファンで、愛の言葉をつづった手紙を何通も送りまくっていたようです。

 ですが相手はアカデミー主演女優賞獲っちゃうような天才女優。

 事件当時の時点でさえ、既にアカデミー作品賞映画「タクシードライバー」で助演女優賞を獲ってるような超大物です。

 単なるフリーターだった彼なんかが相手にされるはずありません。

 そこで彼は考えました。


「ビッグな男になって会いに行けば、きっと彼女も振り向いてくれるはず! そうだ、大統領ぶっ殺そう!」


 何をどう考えたらそういう答えが出てくるのかわけが分かりませんが、ヒンクリーは拳銃持って当時の大統領ロナルド・レーガン氏に襲い掛かるわけです。


 どうもジョディーフォスターの出世作にして彼女を知る事きっかけになった映画「タクシードライバー」の主人公と自分を重ね合わせて犯行に及んだ、と言われていますが、映画製作者からすると迷惑極まりない話ですね。

 きっとジョディーフォスターが映画「チャーリーとチョコレート工場」に出ていたら、彼はチョコレート工場を爆破しようとしてた事でしょう。


 事件後彼は無罪判決を勝ち取り精神病院へ入院。

 彼の裁判結果は当然の如く世間の反発を呼び、法改正が行われて免罪措置の廃止を決定した州が出たりと揉めまくる事となったが、それはまた別の話。

 ちなみに現在存命中。


二人目

「チャールズ・J・ギトー」

 第20代アメリカ合衆国大統領ジェームズ・ガーフィールド氏が演説の為に駅へと向かっている所を銃撃する。

 ガーフィールド大統領は手術の衛生環境や術式に問題があったらしく、予後不良で後に亡くなる。


 このギトーさんが何で大統領を襲ったかというと、一言で言うなら逆恨み。

 ギトー氏は大統領選挙時、応援演説文を書いて数百部ほど配布していたのだが、自分のこの活動こそが大統領を勝利に導いたのだと何故か確信。

 ぶっちゃけ高々数百枚ほど応援のビラを撒いた所で効果など無きに等しい上、ギトー自身演説を行った記録は無い。


「いや、そんなショボい部数でクッソ広いアメリカって国の選挙どうにか出来るわけねーだろ」なんて事はテストの成績悪めの小学生でもわかるわけですが。

 彼はそうは思わなかったようで、ホワイトハウスや国務省、共和党事務所に「大統領を勝利に導いた報酬として、俺に大使の仕事をよこせ」とねだりに行きました。

 で、まあ当然の如く叩き出され、そこで「大統領を殺せ」という神からの啓示を受けた(本人談)ようです。


 ちなみに、ギトー氏は銃撃後タクシーに乗って逃走を図るも即座に取っ捕まり、絞首刑となった。

 その際も「死刑執行時はオーケストラの伴奏つけてくれ!」等と、最後までよくわからん事を言っていたらしい。


 とまぁ、以上になります。

 いやもう熊も調べてて「エラい人って、こんなしょーもない理由で命狙われちゃうんだ」と思わずため息が出てきました。

 裏に巨大な陰謀劇があれば良いのかってーと、んなこたぁ無いわけですが。


 にしてももっとこう、ねえ。

 政治家って、冗談抜きで体張ってる大変な職業なんですなぁ。


アメリカ大統領暗殺事件について!……END

最後までお読み頂き有難うございます。


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よろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
[良い点] あったあったと笑いながら読ませていただきました!レーガン暗殺事件はしばしば動機とともにメディアでも報道されることありますね!まあ確かに俺はビッグになる!と言いながら何もしない男たちも多い中…
[良い点] 世の中広いですなぁ…
[一言] 題: アサクリに文句を言ってるのは活動家だから、そいつ等利用して読者集めようとしたら、熊が間違っていて、アサクリに文句を言ってる奴をバカにして読者集められないから、アメリカ議員の殺傷事件を理…
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