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勝敗

「「ショータイム!!!」」



それから僕達は、72時間ゲームをした後……2日間ほど爆睡した。


勝負自体は、ネズミ先生ことラットの勝利で終わった為に罰ゲームは僕が受ける事となっていた。


なので、僕は目を覚ましてからラットに相談を持ち掛けた。


「ラット……今回の罰ゲームの勝敗は、不公正だと思うんだ!

前回も僕が負けたのに相談も無しに企画を決めて!

それに、ダンジョン存続の為に

一度2人で街に出て、人々の様子を見た方が良いと思うんだ。」


ラットは漫画を読みながら話に参加した。


「勝負は勝負だから、つべこべ言わず買い出し行ってこいや!!!」


「いや、ダンジョンの存続については

お前の事だと思うし。

もう少し、協力をしてくれても良いんじゃないのか!?」


「まぁ、それも一理あるけど……

面倒くさいんだよなぁ〜。

あっ……寄生獣の続きとって!」


「そうなんだよね……はい、これ続き!

それに、ダンジョンの問題って

僕から魔力を吸って何とかならないの?」


「ぁあ……それな。

ここ10数年、ダンジョンはお前から魔力や生命エネルギーをガンガン吸ってるよ。

だから、今まで消えずにこのっていたんやでー……」


「そうだったの?」


「ああ、だから……

お前、魔法を使っと時よくスリープモードになっていただろ。」


「あれって、ダンジョンのせいだったの?」


「そう言う事だな……

まぁ、それも限界が来たと言う事や!」


「どうにかならないの?」


「人間が来ない事には、如何にもならんな。」


「普通のダンジョンなら、どうやって人を集めるの?」


「……そうやな。

ダンジョンの階層を増やして、強いモンスターを出す! 

すると、大きな魔石が手に入るから人間がくるようになる。」


「じゃーそれをやれば良いんじゃないの?」


「無理無理! 

人間からエネルギーを吸収してない!

このダンジョンに、そんな力は全くあらへん!

初めに会ったオレを思い出してみー……

ダンジョンボスに血肉も与えられない程だぞ」


「確かに……だから、あんなに小さな扉で隠れていたの?

あんな狭い扉、僕は赤ん坊になる事で通る事が出来たけど……普通の赤ちゃんなら通れても殺されちゃうじゃん!」


「まぁ、そう言う事や!

オレ様は、お前が赤ん坊だったから喧嘩を売ったんや! 返り討ちにあったけどな。」


「お前、それ! ヤバくない!!!」


「しゃーないやろ! ダンジョンボスと言っても、それだけ弱いって事や。」


「結局は、ラットの強さもダンジョンの強さも

人が集まらない事には、どうしようもないのか……」


「そう言う事やな。

だから、諦めー!」


「……いや、他に何か良い方法が有ると思うんだ!

ダンジョンと言ったらモンスター……魔石……あとは、宝箱……そうだ!!!

宝箱を沢山作って、人を集めるのはどう!?」


「……宝箱!?

名案や!!! それなら、このダンジョンでも出来るかも知れん。」


「レアアイテムが湧くダンジョンって、コンセプトで人を集めよう!!!」


「そうなったら、早速! 行動やー!!!」


そうして僕は、罰ゲームを回避してラットを動かす事に成功した。


「荷物持ちは、全てお前な! ラク……」


「そんなぁ〜……」


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