青春
それから、不安は消えはしなかったが普段通りの平和な日常が戻って来た!
そして、僕は一つの願いを皆んなに話した。
「皆んな……聞いて欲しい。」
「どうしたんや?
ラク……深刻そうな顔をして!」
「実は、僕……彼女が欲しい。
いや、彼女と言うより! 青春がしたい。」
「青春……?
してるじゃないか、私達と!」
「これは、青春と言うよりは共同生活か仕事って感じだね。
青春って言えば、やっぱり学校でしょ!
僕、学校に通いたい。」
「無理だな! オレ達はダンジョンの管理があるから、長くはここを離れる事が出来ないし……」
「それに、学校とは人間だけの物ですから……
魔物が入るのは、ちょっと無理かと。」
「魔族側には、学校は無いの?」
「ないな、魔族は基本! 産まれてすぐに魔法が使えるから。」
「じゃーさぁ! ここに学校を作らない!!!
人間も魔族も通える。多種族共同の魔法学校を……」
「多種族共同学校……!?
それは、いい案かも知れない。
それが実現すれば、魔族と人間が理解し合える世界が来るかも知れない。」
「いや、まて! ダンジョンは、どうするんだ!?」
「ダンジョンは、ダンジョンで! このまま冒険者が使える様にしながら……
学校の生徒の訓練場所として使うのは、どう!?
これなら、今まで以上に人が集まるし!
学校が続く限り無限に、若いエネルギーを補充する事が出来る。」
「それは、なんと! 魅力的な……ゴクンッ!」
「私も悪くないと思うぞ! しかも、楽しそうだ。」
「じゃー!
多種族共同の魔法学校を作るの決定ーーー!!!」
「「おおーーー!!!」」
「そんなにすぐ決めて! 上手く行きますかね!?
しかも、ここの権利はどうするんですか?
勝手にそんな事をしたら、国に捕まりますよ。」
「そらなら……ダイジョウV!!!」
「何が大丈夫なのですか?
また、王子だからとか言うのですか!?」
「いや……まぁ、権利書があるから。」
「権利書……どこの?」
「ここの! ほら……」
それは、王家の刻印が記された!
このダンジョンと森の権利書であった。
「……ホンモノですが!? これ!
偽物だったら、クビが飛びますよ。師匠……」
「いや、本物だから!
ラット、ラットからも何か言ってよ。」
「クリス、それ本物やでーーー!」
「嘘つけ!!!
マジで! ヤバいですから、師匠!!!
辞めましょう。
今なら、まだ間に合います!」
「いや、本物だから……ちゃんと見てよ!」
「なら、手に入れた経緯を説明して下さい。
にわかには、信じられません!!!」
「手に入れた経緯!? あれは、ね…………
君から、お城で起きている武術大会の事を聞いた後……
その大会に参加して、色々あって優勝は出来なかったけど! 王妃と王女に
会って……権利書を貰った。」
「もっと、ちゃんと! 詳しく話して下さい。
偽造だったら、本当に死にますよ!!!」
「えぇーーー! 本物だし。
もう、説明するの面倒くさいからダンジョンのモニターに記憶を映すから勝手に見てよ!」
「何だ!? 面白そうだな! 私も見るぞ!」
「そんな物があるなら、早く見せて下さい!」
「よしッ! オレの大活躍をとくとご覧あれ!」
「えっ!? 皆んな見るの。
なら、僕も見るよ!
大賢者! 記憶の映像をモニターに投影して……」
『承知しました。』
そして、皆んなで記憶の映像を見る事になった。




