3/10
3、出会い
体は自由落下を始めるらしい。
そしてその結果を受け入れる。
その時、おもむろに背後で女性の声が発せられた。
発せられた声は、僕の体にフックを引っかけたみたいだ。
自然と体は反転し、右足はこちらへ帰っている。
女性が発した言葉は唐突なものだった。
「何で死のうとするの?」
女性は目の前の光景など微少も気には留めていない様子だ。普遍的な会話の延長線上に疑問を乗せる。
「何で死を望むのかって?逆に聞いても良いかな。」
少年も同じく問い掛ける。
「何故生きるんだい?」
青年は女性の質問を反転し投げかける。
「私が生きてる理由?それは私自身が私自身を失いたく無いからね」
青年疑う様に聞く。
「自分を失いたく無いから?その存在に意味は有るのかい?」
「意味?」
女性は答える。
「それは、自分が存在して居るということ。それが意味」
一体何が言いたいんだ。
青年はこの短い会話で感じる。
僕には理解できそうにない。
青年は、最後の一歩を妨げられたことで不機嫌そうだ。
まだまだ初心者です。
良かったら感想お願いしますw