世界屈指の人殺し、お人好しで人恋し【完結】

どうしてこうなってしまったのだろう。薄れゆく意識の中、一人の青年は自らの人生を呪った。幸福と呼べるものが少なかった彼は――しかし、死後の世界で挽回の機会を得る。
神曰く、夢と希望が詰まった異世界に転生させてもらえるというのだ。

どこか憧れていた転生に胸高ぶらせるが、転生した者がただ平穏に過ごせるわけがない。
神には余計な呪いを授けられ、転生先の両親は良い人だが碌な親じゃなかった。

しかも持ち前のお人好しは悪さをして。
女装したまま池で溺れることになったり、初対面の少女に告白することになったり、王女を人質に取ることになったりと、自ら余計なことに足をつっこんでしまう。

果たして、青年の憧れる異世界転生になるのかどうか。


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