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運営者〈GM〉異世界列伝  作者: 土下座衛門
2/2

骨だ!

腹が膨らんだらアーカイブを使い迷宮の地図をだし出口に向かっていると


〈このまま進むと魔獣に遭遇します。〉


俺は身を隠しながら進むと熊のような魔獣が他の魔獣の死体を食っていた。


(殺るか、いやこのままやり過ごすか。だが一本道だいずれ見つかるかも知れないどうする!)


俺が考えこんでいると熊は俺に気づき凄い勢いで迫ってきた。


「グルアアア!」


「っ!」


熊のあまりの殺気に怯み固まってしまい勢いがついたままの突進で吹き飛ばされた。


「グハッ、痛った・・・くない?アレ」


アレだけ派手に叩きつけられたのに痛みを感じないし体も問題なく動くな。すると今度は鋭い爪で攻撃してきたが


(良く見るとあんまり早くないな。)


攻撃を受け流しがら空きの顔に右ストレートを叩きこんだ。


「ゴアアア!」ズガーン


「・・・マジかよ、俺強くね!」


自分の3倍はありそうな魔獣をワンパンでぶっ飛ばすことが出来た。近接戦闘の強さを知ると今度は魔法の試し打ちをするために熊に魔法を放った。


「サンダーブレイク!」ズガーン


雷鳴が響き黒い魔力が混じった雷が熊を貫き炭屑にしてしまった。


「スゲー!中級の魔法でもこんな威力があるのか!」


〈いえ、貴方の場合はGMという種族特性で魔法の適正が高く通常の魔法よりも破壊力が高くなっています。〉


「やっぱチートだなGM・・・よし出口目指しながら魔法と体術の訓練といくか!」


それから天地は迷宮内の魔獣を魔法の練習台にしたりチートな体から繰り出す必殺の一撃で肉片に変えながら進み最下層から抜けて中層へと入っていった。


「ウィンドスラッシュ!」ズバズバ

風の刃で蛇の魔獣を輪切りにすると今日はここで休むことにしてランタンに明かりを灯し食事を済ませた。


「ふう、一時はどうなるかと思ったけど何とかやっていけそうだな。」

「結界魔法シークレットガーデン」


一休みするために結界をはり眠ろうとすると視線に気がついた。


(変だな結界の力で見えなくしているはずだけどな。・・・でも殺気とかは感じないしな)


不気味に思いながらも無視して眠ろうとすると向こうから近づいてくる気配がした。


「あびゃああああ!」ビリビリ〰️ ドサッ


結界のもう一つの効果である雷魔法によりぶっ倒れている奴を確認すると


「骨?」


その魔獣は人間の服をきた骨であった。


「・・・アーカイブこいつは何だ?魔獣か。」


〈それは魔獣ではなく魔族です。魔獣は理性のない物ですが魔族は言葉を話し意思の疎通が可能です。種族はスケルトンです。〉


「危険度は?」


〈貴方の敵ではありません。スケルトンは魔族の中でも弱い部類の種族です。〉


それを聞いた俺はこのスケルトンからこの世界の事を聞く為に生かしておく事にした。暫くすると気がつき起き上がってきた。


「うっぅぅ、アレ私生きてる。」ムク


「起きて早々で悪いが動くなよ、妙な真似をすれば殺すぞ。」ゴゴゴ


「ひっ!」ガクガク


何か申し訳ないくらいビビってるし。しかも声が高くて仕草が女みたいだな。


「安心しろ俺の問いに正直に答えれば何もしない先ずは何の目的で近づいてきた。」


「あっあの、私リリスといいます。その近づいたのは貴方と話がしたかったので。」


「はあっ、イヤイヤ何でそんな事しようとした。」


「私、駆け出しの冒険者でこの未発見の迷宮に来て魔獣の毒にやられて死んじゃって・・・気がついた時にはこんな状態になってたんです。」


「これじゃあ人前には出られないし、だからこの迷宮でずっと一人だったんです。凄く寂しくて誰かと話したくて・・・そんな時貴方を見つけて話かけようとしたんです。」


「・・・本当にそれだけか?」


「はい!」


「わかった。それじゃあ何で此処から出ないんだ人に会わなくても同じ魔族を探せばいいだけだろ。」


「無理ですよ!いくら辺境っていっても冒険者ギルドだってあるしこの国では魔族だってだけで殺されちゃうんですよ。って貴方は冒険者じゃないんですか?」


マジかじゃあ俺ってどうなるんだ?人じゃねぇしばれたら色々面倒な事になりそうだな。でも冒険者ってのにも憧れるし一先ずこの迷宮から出て考えるかな。


「あの?」


「ああ悪い、俺は冒険者じゃない。それと俺も人じゃないんだよ。」


「えっ!だって。」


「まあ見た目は完全に人だけど正真正銘の異種族だよ。」


「魔族じゃなさそうですし亜人ですか?」


「亜人?アーカイブ」


〈亜人とは人間に近い種族を指します。エルフやドワーフ、獣人などがおります。〉


「これ能力ですか?文字は読めませんが。」


やっぱ日本語は読めないのか。俺は自分が転生してきたことを話しこの世界の事を教えてくれるように頼むと。


「えぇぇ!ててて転生者何ですか!どうか命だけはお助けを〰️」


「はあっ、イヤイヤちょっと待ていきなり何だよ。転生者がどうかしたのかよ。」


「だって転生者は凄い力を持っていて乱暴な人が多いですから。・・・貴方は違うんですか。」


「他の連中がどうか知らないけどお前をどうこうする気はないから安心しろ。」


「ほっ本当ですか?」


「(めっちゃ警戒されてるな。他の連中一体なにやらかしてるだよ。)・・・ああ、それより転生者の事も聞かせてもらえるか。」


「はい。転生者は時々別の世界から来る人達の事で全員が強力な力を持っていてその力で好き勝手に暴れたりしてるんです。」


「そんな奴らを野放しにしてるのか?」


「大抵は国やギルドといった組織が金品を渡したり優遇する事で騎士になったり冒険者になる方もいます。それで大人しくなるんですが中には盗賊何かの犯罪者になる人も多いんです。」


「そういう奴らはどうするんだ。」


「そういった人達は討伐になります。野放しにすると大変ですから、討伐は冒険者や転生者に頼まれる事が多いんですよ。」


思っていたよりも転生者の評判が悪すぎる事に天地は頭を抱えた。しかも自分は異種族だから余計に悪い方に転がりそうだ。


「まあ考えこんでも仕方ないか、取り敢えず外にいくか。」


「もう行かれるんですか?」


「ああ、何時までも居られないからな。・・・お前も一緒にくるか?」


話してるうちに情でも沸いたのか天地はリリスを一緒に連れていこうと思った。


「出来ることならそうしたいですが先ほど言ったようにこの聖光国では魔族に対する敵意は強く、それに魔族に関わる者は例え人間でも処罰される事もあります。天地さんにご迷惑をかけてしまうのでお気持ちだけ受け取ります。」


確かにコイツをそのまま連れ出しても面倒ごとになる。でもこのまま置いていくのも寝覚めが悪いしな。


「アーカイブ、何か良い方法はないか。」


〈GM権限にあるジョブチェンジを使用してリリスをスケルトンから最上位種である生還者生還者(サヴァイヴァ)の進化をすることにより見た目は人間と変わらないので危険度は下がるかと思われます。〉


「成る程。・・・なあリリス俺の力を使ってお前を進化させれば人間とかわらない見た目になれるけどどうする。」


「是非お願いします!やったーこれで迷宮から出られる。うっうう〰️長かったよう」


「そうと決まれば早速やるか。ジョブチェンジ発動!進化対象リリス。」


リリスの体が魔法陣と光に包まれていき骨の体に人間らしい肉体が現れ始め数分たちそこには汚れのない白い髪に空のように澄んだ青い瞳を持つ美少女がいた。しかし


「これ、私。体がある」ポロポロ


彼女の瞳からは涙がこぼれ天地に抱きついて嗚咽混じりに礼をいった。


「ひぐ うえぇぇん!ありがどう〰️本当にありがとう。」


美少女に抱きつかれて満更でもない天地だがかなり不味い状況だ今の彼女は先ほどの服とは呼べぬボロ布が消えていたのだ。つまり全裸である。


「ええと悪いが離れて前を隠してくれないか。」


「ふえ?・・・ああああ。」ぷるぷる


(あっ地雷踏んだ。)


「イヤーーー!」バシィッ


「ぶべらあ!」ドガッ


それはGMのフィジカルでも耐えられない見事なビンタであった。





































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