表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
運営者〈GM〉異世界列伝  作者: 土下座衛門
1/2

運営者だ!

「今回のイベントも上手くいったな!」


俺は天地創介、大人気VRMMO幻想黙示録〈ファンタジーアポカリプス〉の運営者だ。今は次のイベントシステムの最終チェックを行っている所だ。


「ふぁぁ、流石に徹夜は辛いな。でも後少しだ」


徹夜で疲れた体に活を入れ一気に進めてしまおうとした途端に俺の意識は薄れてきた。


(あれ、力が入らないやっぱ無理しすぎたかな?)


やっぱり徹夜での作業が不味かったのかと思いながら俺の意識は途切れた。


その日俺は心臓麻痺で亡くなっている所を社員により発見された。俺の人生は呆気なく幕を閉じてしまった。




ピチャッ ピチャッ


「うっあぁ・・・何処だ此処は?」


会社にいたはずが目を覚ますと洞窟のような場所にいた。


(夢か?イヤイヤ流石に無理があるか)


辺りを見渡しても何もなく、近くに火の灯ったランタンが転がっていた。


「マジで何処だよ此処は。」


すると目の前にゲームのパネルのような物が出てきた。


「うわっ!何だっ」


パネルにはこの洞窟の名前や俺の現在位置が表示されている。


「えっと ネームレス迷宮?最下層。何だよこれ聞いたこともないぞ。」


このパネルやネームレス迷宮なんかも意味がわからないが俺が此処が何処か考えたらコレが出てきたし他の事も何か分かるかもしれない!


「ここは日本のどの辺りだ。」


俺はダメ元で聞いてみると帰って来た答えに俺は驚愕した。


〈ここは日本ではありません。異世界の聖光国アルカディアの辺境に位置しています。〉


「はあっ!異世界・・・俺、異世界転生したのか!」


〈はい、貴方は元の世界で心臓麻痺により死亡された後に魂がこちらに流されて現在の肉体に入りましたが。〉


「ちょっと待て俺死んだのか!いやそれより現在の体って今どうなってんだ。」


俺は辺りに何か顔が確認出来るものがないかと思うと右手に鏡が現れた。


「マジかよ。なんか何でもありって感じだな。」


いい加減驚くのも疲れて鏡を見るとイケメンがいた。いや自分の顔とは思えない程のイケメンだ。


「コレが俺なのか?ていうか若いな中学生くらいかそれに女よりの顔だな中性的って感じだし。」


イヤイヤ見とれてる場合かよ。今は取り敢えず色々確認しないとな。


「ええっと、お前は何なんだ?ゲームみたいだけど。」


〈貴方の能力の一つアーカイブになります。能力の詳細は人、物、事象と言った様々な情報を知ることが出来ます。〉


「ヤバイな結構チートだ。他にもあるのか出来れば詳しく知りたいんだけど。」


〈分かりました。貴方の情報の詳細を開示いたします。〉


天地創介

種族 GM (運営者)


能力 GM権限


情報開示 アーカイブ

人、物、事象と言った様々な情報を知ることが出来る。


ペナルティ

元々はゲーム内で違反行為をした者に対する物だったが佑介の定めたルールを破ると罰が下るようになっている罰の種類は様々。


ジョブチェンジ

適正を変化させる。魔法使いになれば魔力が上がり、戦士や騎士にすれば筋力や格闘能力が向上する。そして、天地のGMは魔法使いと戦士の適正が最高値になっている。


アイテム創造

ゲーム内にあったアイテムを作ることができる。


NPC

ゲーム内ではモブキャラや敵キャラの作成が変化して生命の創造になっている。人間や悪族、他にも獣なども作れる。


創生魔法

魔法というゲームシステムが変化してあらゆる魔法を使えるという物に変化した。


幻想黙示録

異空間にゲームの世界を作る。


「何だよこれ!やばすぎだろ。いやそれよりも種族がGMって何だコレ人間じゃないのか。」


〈GMとは現在この世界で貴方しかいません。分かりやすく言いますと神と言ったところです。魔法や肉弾戦の適正は最高値になり不老でありますので余程事がない限り死ぬことはありません。〉


「・・・ゲームが現実になったのか?取り敢えず能力の確認でもやるか。ファイヤ」ボワア


「アイテム作成、フレイムダガー」キュイン


試しに魔法を使ったりアイテムを作ったりしてみた。幸いな事に幻想黙示録と似た感じなので魔法なんかも使えた。


「問題なく使えるな。それより腹減ったなあ、待てよゲームのアイテムを作れるならゲーム内で出していた料理とかも出せるのか?」


試しに全人類の夢である骨つき肉を出してみる事にした。


「出来た・・・頂きます!」


「上手ーーい。何だコレ歯ごたえは有るのに柔らかく何も付けていないしっかりとした肉の味が口一杯に広がる。」


何か漫画の食レポみたいになったがゲーム内のアイテムは武器に関わらずとも出せるみたいだこれなら何とかやっていけそうだ。








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ