ミナトの契約
「『涼風一陣!』えっ……緑……!?」
「そう。アズミ、君が緑に光る。そのまま弓を打ってみて。」
「じゃあ、マオを的にしていいよ!」
マオは20mくらい入った。
「はいっ!マオさんを狙います。」
そして、アズミの弓が放たれる。その弓の矢はどんどん加速していく。追い風だ。細い追い風が吹いている。そして、回転も加えられている。
そして、マオの胸に刺さった。心地よい風と共に。
威力も申し分ない。
「アズミー!凄かったよ。ちゃんと痛かったよ!」
マオは、アズミの所に走って駆け寄った。
「ありがとう。」
「あぁ。どういたしまして。あと、風に乗って移動もできるよ。つまり、風の吹いている方向なら素早く移動できる。あと、風の方向も自由に操ることができる。今のアズミの実力を見る限り、追い風の強さを強くするくらいしかできないね。」
「そんなに色んなことが出来るんだね。ありがとう。ミナト。」
アズミは、ミナトのホッペにキスをした。
「あと、これは頼みなんだけど世界のどこかに僕の力を奪って、『ギラム』って名前の剣の中に封じ込めた人がいるんだよ。一振りすると爆風を生む剣になってるんだけど、見つけたら回収してほしい。アズミなら使ってもいいからね!」
「いいよ! 見つけたら回収するね。」
ギラム……グラムみたいに精霊の力が籠められているのか……?
「ねぇ、ダイチとアズミ! ミナトの新しい祠作ろうよ!」
「そうだね。」
「うん。」
そして、マオ達は祠を作ることになった。
マオは木を斬った。
ダイチは、設計図を書く。
アズミは、組み立てと装飾を担当した。
三人で頑張っていると、周りの人達も協力してくれた。大工の方とか色々とやってきてあっという間に凄く立派な祠ができた。
「みんな手伝ってくれてありがとう。きっとミナトも喜んでるよ。」
ミナトの姿は見えなかったけど、きっと喜んでいるはず。
そして、マオ達はミナト寿司に入った
「いらっしゃい! ってあんた達は! ダイチさん一行じゃないか! ありがとう。この町を救ってくれて!」
「いえいえ。当然のことをしただけです。」
ダイチは謙遜する。
「本当俺は、助かったよ。危うく俺の家族も犠牲になる所だったよ。お礼に今日は、夕食をご馳走するよ。」
「ありがとう。ございます!」
マオ達はお腹いっぱいお寿司を食べた。
「そういえば、店長達が言ってた砂糖ってあの甘くて高価なやつですよね。コーヒーって何ですか?」
ダイチが聞いた。
「あぁ。砂糖ってその通りだよ。サトウキビって植物から採れるらしくて、それを栽培するんだよ。あと、コーヒーってのは凄く苦い飲み物なんだよ。これはコーヒーの木からとれるんだけど、砂糖と混ぜると凄く美味しくてね……このコーヒーに砂糖を入れた飲み物がヒトミ様が大好きみたいで、それで『プランテーション』って大規模な農場をヒルコ大陸に作るってプロジェクトを立ち上げて俺たちも参加しようとしていたんだ」
「すっ……すごいね……」
「なんでみんなヒトミ様に尽くそうとしてるの?」
「うん。ヒトミ教の目的は死後に『テラス』って楽園に行くことなんだよ。その為に徳を積んだり、自分の行った過ちを懺悔したりするんだよ。だからヒトミ様に尽くすことで死後『テラス』に行くことが約束されるってことになるんだよ。」
「テラス…?」




