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久々の修行

「ダイチ、内部破壊も上手くできるようになったみたいだね。」


「うん。マオのおかげだよ。ありがとう。」


「そこでもう一歩先の技の、『斬』攻撃がダイチならできるかな?って思うんだ。」


「普段、手を握って人差し指と中指の関節で攻撃してると思うけど、これを手を開いてこう<シュッ>ってやると、ほら! これくらいの岩なら簡単に切れるんだよ。」


「う……うん…。」


見えてないのかな?


「ダイチ、じゃあスピマと天空海闊をやってみて。それでよく見てて! <シュッ> どうかな?」


「うーん。ごめん。なんとなくボヤッとしか見えない。」


天空海闊と、スピマをしたダイチでもボヤッとしか見えないか。『突』とか『殴』の場合は引く動作があるから引く時に、スピードが上がり衝撃波が出てくる。でも、今回の『斬』は引きの動作がないから常に高スピードの状態を保つ。ダイチには難しかったかな?


「とりあえずやってみるよ」


ダイチが岩に向かってやってみた


「痛っ!」


天空海闊とスピマを重ねた状態でこのスピードか……まだまだできそうにないね。


「ダイチ、手を岩に当てたらダメだよ。手が空を斬る衝撃で岩を斬るんだよ。」


「わかった。」


ダイチがエイエイと腕を振っているが全く衝撃波は出てこない。


「とりあえず、天空海闊とスピマは無しでやってみようか。」


「わかったよ。」


なかなか指導するのって難しい。ダイチに『斬』は早すぎたのか?凄い成長速度だったから期待しすぎていたかもしれない。


「マオさん、私には何か教えてもらえないですか?」


アズミがやってきた。


「アズミは弓使いだよね?」


「うん。」


「アズミの得意の技は?」


「炎の矢だよ。他の属性も使えるけど私、炎属性と相性が良いみたいで一番威力が高いの。」


「じゃあ、マオに打ってみて?」


「えっ?大丈夫なの?」


「うん。全然問題ないよ。ほらっ!」


「では、遠慮なく『炎の矢』」


矢に魔力で炎が灯された。そして、矢が放たれた。スピードとしてはダイチの突きよりも遅い。そして、 マオの胸に当たる。威力としても少し物足りない。

そして、炎がマオの身体に移る。炎の火力は確かに高い。でも、これくらいではマオには全然効かない。マオがパンパンと炎を叩いて消した。


「マオさん! 大丈夫?凄く燃え上がっていたけど?」


「うん。大丈夫だよ。それよりも他の属性も見たいな。」


「いいよ。やってみるね。」


マオは、立て続けに『氷の矢』と『電撃の矢』と『毒の矢』を食らった。

どれも、矢の威力はさっきと同じで物足りなく属性攻撃は炎に比べたら確かに劣っていた。


「だいたいわかったよ。ありがとう。アズミの欠点は矢自体の攻撃力が弱いことだね。結構属性攻撃に頼ってない?」


「うん。そう。属性の攻撃に頼っていてなかなか矢の攻撃力を上げていなかった。」


「まずは、そこからだね。マオに一回弓を射たせてもらってもいいかな?」


「いいよ。」


初めて弓を触る。


「このネジを回すと弦の張りが強くなるの?」


「そうだよ。」


弦がユルユルだったので、めいいっぱい張った。そして、矢を構えて射った。狙いは、ダイチが格闘している大きな岩だ。


意識を集中させる。そして……手を離す


矢は真っ直ぐに岩の方に向かった。アズミはその軌道を追えていない。まだ弓の方を見ている。そして、岩に当たる。


<バコーン!!!>


岩が弾け割れた。


アズミとダイチはびっくりしている。


そして、アズミの弓が折れた。強く引きすぎたみたいだ。


「アズミごめん。弓を折っちゃった。」


「いいよいいよ。それにしてもマオさんすごいね。まさか、属性無しで岩を割るなんて……」


「マオ! びっくりしたよ! 岩を割るなら先に言ってよ。僕近くに居たんだから。」


「ダイチごめん。まさか割れるとは思ってなかったから。アズミ、ダイチの金で新しい弓を買おう!」


そして、マオたち3人はミナト町に戻って買い物をすることにした。

マオは多分、どの職業やらせても最強です。

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