ミナトの祠
アズミが向かった先は、何か不思議な形の祠だった。
「ここだよ! 」
「!?」
祠ってのは、魔王城にもある。魔王の部屋に入る為の鍵があるのも祠だった。
祠って何する所なのか知らなかった。
「マオさん、 知らない? これは祠っていって人間や魔族よりも凄い存在にお願い事をしたりする所なんだよ。」
「そうなんだ! マオ、わからないこと多くてごめんね。」
「いや、いいよ。私、そんなマオさん好きだよ。」
そう言ってもらえてありがたい。マオが魔族であることは隠さないといけないからだ。
「これはね、精霊を奉ってる祠なんだ。珍しいでしょ?」
「精霊ならマオもわかるよ。」
そして、またアズミが説明を続ける
「ミナト様っていう精霊を奉ってるんだけど、船乗りが嵐が来ないように祈ってるんだよ。」
「祈ると嵐が来なくなるの?」
「ミナト様が、止めてくれているって言われていてみんなそれを信じてるってところかな? 実際に止まってるかどうかは誰にもわからないよ。」
「ふーん。わからなくても信じて祈り続ける。なんか、すごーい! マオも信じて祈りたい。」
そして、三人で祠の前に立った。
『無事に北の大陸に着いて、マリサを生き返らせる手がかりが見つかりますように。あと、マオの結婚相手も見つかりますように。』
そんなことを願っていた。
すると、ダイチが風で吹き飛ばされた。
「「どうしたの?」」
「なんか、『僕は、精霊たらしで女たらしが嫌いだ。爆発しろ!』って言われた。」




