ミナト寿司
そして、マオは走った。北へ北へと
ダイチとアズミは着いてきている。
「マオさん早いね。私こんなに早く長く走ったことないよ。」
「うん。毎回これでマオに鍛えてもらってるんだ。」
「マオさん強いんだね。私、羨ましいな。」
そんな話が聞こえてきた。まあ、誉められるのは悪い気がしない。
そして、一時間程度走ってミナト町に着いた。
時刻は午後4時。お腹空いた……
「ダイチ……お腹空いた。」
「わかった。どこか食べれる所探そうか。」
「私、良い所知ってるよ! さっきまでミナト町にいたからね。着いてきて!」
「えっ? アズミそうなの?」
「うん。前いたパーティーと一緒にね。」
そのままアズミに着いていった。
「ここだよー。みなと寿司」
「寿司かー。確かにおいしそうだね。」
「寿司って何? 美味しいの?」
「マオ、食べてからのお楽しみだよ。」
そして、三人でみなと寿司に入った。
まず、驚いたのはお茶が凄く熱かった。マオ、こんな熱いお茶飲めないから冷めるまで待ってから飲んだ。
肝心のお寿司は、お米の上に生の魚が乗った食べ物だ。以前、マリサが作ってくれた魚料理は全て焼いていたので生の魚を初めて食べたのだけど、本当に美味しかった。
やはり、こんな料理を作る人間は凄いと思う。人間の世界に来なかったら食べられなかったよ。
「マオさん、そういえば婚活中だったよね。」
アズミが唐突に聞いてきた
「うん。そうだよ!」
「ここにいい男がいるよ。恋人募集中らしい。どうかな?」
と、指を指された方向を見るとお寿司職人の見習いの人だった。マオの方を見ながらモジモジしている。
「アズミ、マオは自分よりも強い人にしか惹かれないの! あの人は、冒険者でもハンターでもないじゃん。」
「えっ。そうだったの? じゃあ、他にも探してみるね。私、マオさんの恋人一生懸命探すね!」
なんともありがたい。やっぱりアズミはいい人だったんだ。初めて会ったときは何か嫌な感じだったけど、今は仲良くできそうな気がする。
「そうだね。マオはすごく強いからね。だからなかなか難しいよ。アズミよりも強いし!」
「そうなんだ。凄いね。今度マオさんとお手合わせ願いたいね。」
「いいよー。」
アズミとの仲もよくなって、ミナト寿司を出た。
町の風景といえば、ミスズ町とは全然違っていた。なんというか、賑わっている。活気がすごい。
「魚市場ってやつだよ。活気凄いでしょ?」
アズミが説明してくれた。
「ねぇ、アズミ……魚がいっぱい売られてるのはわかるけどさっきから、香辛料。特に胡椒がたくさん売られているのはどうして?」
ダイチが質問した。




