ミナトへ
私はマオ。魔王だ。とある戦いで人間に興味を持って婚活の為人間の町にやってきた。
そこで、ダイチという冒険者とマリサという冒険者にお世話になった。
赤目の獣人という魔物にマリサが殺されてしまい、その際にマリサの精神を、マオが作った精神世界に閉じ込めた。
実は、この精神世界は過去に大切な人を亡くした時に後悔して、同じことが起きないようにマオが開発した魔法だ。でも、精神を閉じ込めるということしか出来ず、完全に生き返らせる魔法を開発することはできなかった。
そして、マリサの精神を閉じ込めた後、マオは魔法を使えなくなった。原因はまだわかっていない。
そのまま、マリサを生き返らせる方法を探す為に、そしてマオにふさわしい男を探す為にダイチと一緒に度に出た。
今は、北へ北へと走っている。ダイチを鍛える為に走っているのだ。目的地は、ミナトという町だ。
それにしても、ダイチは随分と逞しくなった。マオの10%くらいの速度で数時間走れる程度になった。最初は1%に満たない力で走っても着いて来れなかったのに。本当、成長力が凄い。
そして、5時間程走った。
「ダイチ……随分と走り慣れてきたね…?」
「いやぁ。本当、着いていくのがやっとだよ。最近はグチさんと一緒だったからゆっくりだったけど、僕だけになったら急にマオがスピードあげるものだから、大変だよ。」
「体力は、基本だからね。これでも、ダイチの体力に合わせて走ってるつもりだよ。心配しなくても、ダイチは凄い成長力だから。」
「みんなそう言うけど、あまり実感ないんだよね。」
「まあ、天狗になられても困るよ。それくらいがダイチには丁度いいよ。」
「そうかなぁ……」
「うん。そうだよ!」
そう。ダイチは自分が強くなっていることにかなり鈍感だ。それがダイチのいい所なんだけどね。マオがダイチを世界一強い冒険者にしてあげるからね!
そんな話をしていると、魔物が現れた。
ギガンテスだ。以前、夢の中でダイチへの衝撃波の練習相手として戦わせたことがある。ダイチは一度も勝てなかったけど、今のダイチの実力では余裕だろう。
ただし、体調が万全という条件だったらだ。今は走ってヘトヘトだ。ダイチがどういう戦いをするのか楽しみだ。
第4章の始まりです。
この作品は、ダイチとマオのW主人公なのでマオ視点の章も書いてみました。4章は、このままマオ視点でいこうかと思います。




