ありがとうミスズ町
僕は、格上であるジルバさんに勝ってしまった。
「ダイチくん。凄かったよ。俺が、全ての技に対策を打ってきたにも関わらず、ここまで対応できるなんて戦闘センスもかなりのものだよ。」
「そうですか……? ありがとうございます。」
「スピバの対策はどうやったの?」
「精霊の力は、精霊の意思で制御していることに気付いて、それでカンナにお願いしただけだよ。」
「すごいや。ダイチくんは。あと、どうして『ナイファンチ』を途中で辞めたの?」
「ジルバさんの事だから、何かしら対策を取っているだろうと思って……」
「はははは……読まれていたか。実は、ナイファンチをしてたら俺が勝ってたよ。何をしていたのかは秘密にしておくよ。俺だって、こちらの手の内を晒すのは嫌だからね。」
「そうですよね。ジルバさん、色々とありがとうございました。」
「いやぁ。お礼を言うのはこっちだよ。凄く楽しかったし、次にダイチくんに会った頃には確実に俺よりも強くなってそうだから、今のうちに先輩風吹かせておけて良かったよ。」
「そんなことないですよ。」
「ダイチくん!おめでとー!!!」
ヤナギさんがやってきた。
「ありがとうございます。」
「ダイチくんのお陰で俺は大儲けだよ。助かったよ!」
「は……はい……」
「まあ、ダイチくんは戦いの中で急成長するタイプだね。しかも、その成長力が凄い。俺は、ダイチくんに期待してるよ。絶対に魔王を倒してくれると……」
「あっ。はい。ありがとうございます。」
「ダイチ……おめでとう。マオはダイチが勝つと思ってたよ。全く心配なんてしていなかったよ。」
「マオもありがとうね。」
「おう! まだまだ教えたい事が山程あるからな! 覚悟しておけよ! あと、ジルバは手を抜きまくってたからあまり調子に乗らないいいよ。」
「うん……肝に銘じておくよ。」
「兄貴ー!! 最高でした! 最高にいい戦いでした! 兄貴の戦いがもう見れないなんてちょっと寂しいです!」
「今からでも着いてくる?」
「ありがたいですが、俺には妻を放っておけないのでごめんなさい。」
「そうだよね。短い間だったけどありがとう。」
「「「だいちさーん!! ミスズ町を救ってくれてありがとー!」」」
町のみんなから感謝の言葉を貰った。それが励みになる。
そして、僕はマオと一緒にミスズ町を出た。
そして、北へ走っていった。
第三章完




