精霊の加護の事実
「もう一つの、契約はカンナってスライムの精霊だよ。」
「なるほど!あの形状はスライムだったんだね。スッキリしたよ。」
「えっ? 形状?」
「いや、こっちの話だよ気にしないで。」
「それで、聞きたいことがあるんだ――」
僕は、ミスズに事の次第を話した。どうやって、ファフニーを倒したのか。そして、その時グラムが僕のグローブに入った事など
「それはね、多分ダイチのグローブについた血に反応したんだね。」
「えっ?」
「血というのはその本人の分身なんだよ。そして、契約はその人自体が精霊に近い存在になることなんだよ。」
「うん。」
「また、精霊の加護? そんないいもんじゃないよ。あれは精霊から無理矢理奪った力だ! 私の所にも変なやつが来て、力を奪われたよ。」
「そうなの? じゃあ、このグローブの中の力はカンナに返そうかな?」
「いや、いいよいいよ。精霊の力が弱まるわけじゃないし。ただ、精霊の力の劣化コピーみたいなものだね。そして、嫌々従ってる。」
「うん。」
「そこに、カンナ本体に近い存在のダイチが現れた。呼ばれたら行くだろ? そこで、ダイチの血液を目印にやってきて、そこに移動したのさ。多分、今の精霊の加護ってのは元々のグラムに居た頃よりも強い力が発揮できるはずだよ。嫌々従ってるわけじゃないから。」
「本当ですか?」
「あぁ。本当さ。なので、その光景をカンナ本人が見たら安心すると思う。だから返さなくていいってことだよ。」
「そうなんだ。今度カンナ町に帰ることがあれば、カンナを探して報告しますね。」
「あぁそれがいいよ」
思わぬ話を聞いた。この話はシグルさんには言わない方がいいよね。
そう思って僕たちは下山した。




