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奴隷の首輪

ヴィレッジ・パディーに着いた。


「おい! お前はグチとダイチだな! あと、誰だ?いい女だなぁ……」


憲兵が叫んだ。


「マオだよ。」


「あぁ! そうだよ。マキさんはどこだ?」


「お二人さん、我々がご案内しますよ。あと、マオとか言ったか? ここで待っておけ。あとで俺が遊んでやる。」


「マオも行く!」


「そういうわけにもいかない。部外者を通すわけには――」


<シュッ!>


「「ヒエっ!!!!」」


と音がしたと思うと憲兵の持っている槍が真っ二つに折れた


「これで、マオも指名手配だね。なのでマオも一緒に行くね。」


その後、親切に憲兵達が案内してくれた。


「よく来たな。グチ……そしてダイチ! あと、お前は誰だ?」


「マオだよっ!」


「そうか。でっ……お前達が探しているマキってのはこいつか……」


そこには、マキさんが横たわっていた。


「マキっ!」


グチさんが駆け寄った。


「そいつの首についてるのは、私が開発した新商品でして、そこに居るダイチが牢屋にブチ込んだスネタが大量に購入してくれる予定だったんですよ。」


「それは、悪いことをしました。ごめんなさい。でも、スネスの親……スネタは元々悪いことをしていた。僕のせいじゃなくてもいつかは牢屋に入っていたはずだよ。」


「ふふふふ……そうなんです。でも、この赤字は誰かに責任をとっていただかないとこちらとしても示しがつきません。さあ、グチ! ダイチを差し出せ! このマキの首輪を取るのと交換だ!」


「この首輪ってどんな効果が…?」


「教えてあげるよ。これは『奴隷の首輪』って商品です。つけた者の魔力を解析し主にたいして反抗的な感情を察知すると……頭が割れるような強い痛みが起きる。このマキは何度も痛みで気絶して、この気付け薬で意識を戻して……って繰り返してあげてたんだよ。もう、殆んど私に反抗するような感情はないようですね。楽しかったですよ。その様子を見てるの……フフフフ…」


ゲスだ!外道だ!いや、そんな言葉で言い表すことができない程酷い。


「アニキ……俺はアニキを売るわけにはいかない。アニキは希望なんだ! マキごめんよ。」


「フフフフ……グチっ! 今ここでダイチを引き渡したらお前の手柄として昇進させてやろう。」


「昇進なんて糞食らえだっ! この会社はあにきが潰す! だからそんなもの要らない。」


「交渉決裂ですか――」


「いや、僕はその交渉に乗るよ! だからマキさんの首輪を外してくれ!」


マキさんが何の為に自ら犠牲になったのかはわかっている。でも、僕は目の前に居る人を放っておけない。


「わかりました。では、ダイチ――この首輪をつけてください。」


僕は今すぐにでも殴って懲らしめてやりたい気持ちをグッと抑え、アイヒから手渡しで首輪を受け取った。


そして、装着する。


「ぐぁぁぉぉぉ!!!!あぁぁぁぁぁぁー!!!」


頭が割れる。目の前が光で真っ白。痛い痛い痛い痛い……何も考えられない……


「フフフフ……ダイチはよっぽど私のことが嫌いみたいですね。直ぐに気絶しそうです。安心してください。気付け薬を打って、また地獄のような苦しみを味あわせてあげますよ。何度も何度も……」


「アニキッ!!」


「そうだったね。この女の解放だね。してやるよ。ほれっ! 『解錠』」


マキさんの首輪がほどかれた。


僕は意識が朦朧の中それを確認し気絶した。

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