断れない性格
ここまでか。
「あなた達! 早く! ここに隠れて!」
マキさんに薦められるまま押し入れ? に隠れた。
「はいはい。今開けますよ。」
グチさんが扉を開けた。
「ん?そうだな。誰も居ないみたいだな。」
ふぅ。僕は安心した
「ってなるかい! ここに隠れてるのは分かってるんだよ! 出てこい!」
「きゃっ!」
社員達が部屋で暴れ始めた。そこら中壊しながら僕を探している。
「もうやめて――大切な家具が」
もう、こんなこと耐えられない。僕はそう思った。
「僕はここにいる! これ以上グチさんの家を荒らすのはやめろ!」
「アニキ! どうして出てきちまったんだよ!」
「こんなに優しくしてくれた人の家が、荒らされてるのに黙って見てる程僕はお人好しじゃないです。僕が目的なんでしょ?出てきたから、もう、グチさんの家を荒らさないであげて。」
と、言うと先程までグチさんの家を荒らしていた社員達が泣いている。
「「こんな優しい人、俺たちには捕らえられないぜぇぇぇぇ!! うぉぉおぉぉぉ」」
僕は呆然とした
「みんな、会社が嫌いなのよ。でも従ってる。それしか生きる道はないの。そんな時に、あなたのような優しさを見せつけられたら、心を揺さぶられないはずないわ。」
マキさんが、解説をしてくれた。
「貴方達が仕方なくやっていることは理解しました。でも、これは――この家の惨状はグチさんに悪いと思いませんか?」
「アニキ! 大丈夫だよ。むしろ、俺の家を片付けたりしてる姿を他の住人に見られたらこいつらもやばい。俺は、こいつらを巻き添えにしたくない。」
「グチ! 俺たちはお前の家の補修手伝うぜ! ダイチという少年を捕まえられない。その時点で俺たちは会社の反逆者だ!」
「おまえら……」
「ダイチなら、そのヴィレッジ・パディーを簡単にやっつけてくれるから大丈夫だよ」
マオが久しぶりに口を開いたと思ったら…えっ?グチさんと闘った時といいこれ修行させてるつもり?
「アネゴ――そうだよな!アニキはめちゃくちゃ強い!お願いだアニキ! この町を救ってくれ!」
「あたしからもお願いします。」
「俺達からもお願いだ!」
こうお願いされたら断れない。




