大蛇オロチ
テルさんに連れられてテレポートした先は、何かの建物の中。
「ムラターここはどこ?」
「魔王城です。」
「うっそー!?マオ、今お城の中に居るの?」
「左様でございます。ここは、魔族の王である魔王様の住むお城です。」
「すごーい!すごーい!この絨毯とかあの置物とかすごく豪華。テンション上がるぅー!!」
「ははは。マオ殿には珍しいようですね。魔王軍に入ればここで働くことになるのですよ。入っていただければ後で、ご案内致します。」
「わーい。ありがとう。ムラタ。」
「さて、着きましたよ。ここが、魔王様の部屋の東の鍵を守っている東の祠です。ここには、大蛇のオロチ様がいらっしゃる。」
「わーお…大きい…頭がいっぱいある…」
「待っていたぞ。小娘。貴様が噂のマオか。なるほど、噂通りのいい女だ。」
「初めまして。オロチさん。褒めてくれて嬉しいな。これから仲良く闘いましょう。」
「仲良く闘う?これから行われるのは、一方的な蹂躙だ!小娘!!!」
「わーい。マオ、楽しみだな。オロチさんがどんなに強いか。是非ともマオに勝ってください。」
「勿論だ。そして、貴様は俺の性奴隷にしてやる!」
「あははは。マオよりも強かったらいいよ。本当は旦那様になってほしいけど。」
「それでは、マオ殿、オロチ様お互い準備してー
始めっ!!!」
始めの合図と共に、オロチの尾の一つがマオ目掛けて突っ込んできた。マオは、さらっと避ける。
マオがさっきまで居た地面が砕けた。
「オロチさん、遅いね。こんか攻撃じゃ何発打っても当たらないよ。」
立て続けにオロチが黒い炎の段幕をマオに浴びせた。
しかし、マオが手を前にかざすとマオの前で炎は消滅した。
「小娘、なかなかできるな。」
「こんなへなちょこ魔力の炎、マオには届かないよ。」
「小癪な!!!」
そういって、オロチは数ある頭の内一つをマオに向けて突進させてきた。
「そろそろマオも攻撃するね」
マオが、するりと横に避けた。そのまま手刀で首を攻撃した。
なんと、オロチの首が切断された。
「ぐあああああああ!!!!ゆるさん!!こむすめ!!!」
「案外柔らかいね。蛇の身体って。ちょっと拍子抜けかも。」
尾や首が次々とマオ目掛けて飛んできた。また、黒い炎や毒ガスといったものまでマオを襲った。
マオは、次々と尾や首を切断していき最後には首一つだけ残った。
「参りました…マオ様…どうか殺してください」
「いや、殺さないよ。また挑戦してきて。」
「命を絶たないのですか?この命、マオ様の為に尽くします!!!」
「尽くされても…。マオはまた強くなって挑戦してきてくれた方が嬉しいよ。」
「そんな滅相な。マオ様の配下になります。」
どうやら、オロチはマオの配下になったらしい(マオはまだ魔王軍ではないのに)。
マオは、何か寂しそうな顔をしていた。
「ムラタ、勝ったよ。魔王軍大したことないね。これよりも強い魔物と闘ったこともあるよ。」
「左様でございますか。それで、魔王軍に加わる件、考えてくれましたか?」
「いや、やっぱり辞めようかな。対して強くなかったし。」
すると、ムラタがポケットから紙切れを出して話し始めた。
「これは、魔王様どうされました? ……。 えっ!? ……。はい。かしこまりました。」
「ムラタ、魔王から?」
「はい。魔王様が直接マオ殿と決闘したいと仰ってます。いかがです。」
「もちろん!闘う!!!」
「承知致しました。では、こちらにどうぞ。」
そうして、マオとムラタは東の祠から姿を消した。
心配しないでください。オロチの尾と頭は2日で生え変わります。
オロチは、完全に放置されても大丈夫です。
ちょっと涙目でマオとムラタを見送ったそうです。