悲しい知らせ
暫くマオとジルバさんが闘っていたが、その闘いは結局よく見えなかった。
マオが勝った。というか…ジルバさんが降参した。ジルバさんは完全に心が折れている。
「勝者!マオっ!」
ヤナギさんが、そう言うとギャラリーから歓声が湧いた。
そして、マオがやってきた
「マオ!お疲れ様」
「ありがとう。ダイチ。そういえば、マリサは?」
「なんか、赤目の獣人が近くの村を襲ってるらしくてその応援に行ってるよ。」
「赤目の獣人って?」
マオは知らないようだ。
「赤目の獣人ってのは、人間の町や村を好んで襲う魔物で、何故か全員の目が赤いからそう呼ばれてるんだ。凄く強いらしく、Sランク冒険者以外は闘うなって言われているんだよ。」
「マオ、そんな魔族聞いたことないや。これは、ハンターとしてみたい。ダイチ連れてって。」
マオはハンターを見事に演じている…のか…?僕はこの後に行われる祝賀会を断って言われるがままにマオを連れていった。
「ダイチはここで待ってて。」
マオに言われて、少し離れた場所で待っていた。そして、暫く待っているとマオとSランク冒険者数人と女神様が帰ってきた。
マオは泣いている。
「ダイチーごめん。マリサを救えなかった。」
「えっ?」
マリサの姿がない。
「ダイチさんと言いましたっけ?私はメグミと言います。初めまして。」
女神様が声をかけてきた。
「はい。そうです。でっ、どうしたのですか?マリサさんは?」
「実は、マリサが戦死しました。」
「…」
僕は何を言われたのか咄嗟に理解できなかった。
「私達は、マリサの合流を確認した後にオードへ向かいました。そこには3体の獣人が居ました。そこで、臨戦態勢に入った瞬間冒険者達が次々に昏睡状態になりました。起きて居たのは、私とマリサだけでした。
私は戦闘には不向きなので、マリサ一人で3体を相手にしていたのですが、殺されてしまいました。次は、我が身と思った矢先にマオさんがやってきて一人で全員をやっつけてくれました。」
女神様は、起こった出来事を話す。
「マオが来た時は、もうマリサが助からなかったの。マオの回復魔法も効かなくて…ごめんね…ダイチ…ごめんね…」
マオは、泣いている
「マオさんから、ダイチさんはマリサの恋人にだと聞きました。我々が不甲斐なくて申し訳ございませんでした。」
僕は何を言ったらいいかわからなかった。




