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卑怯な戦法

僕は、スライムが捉えられていること。

それを盾にしていること。

そんなゴーダに嫌悪感を抱いた。

ゴーダが居る限り魔物と、人間が仲良くすることは難しいだろう。

僕は、お腹を狙って前蹴りをいれるフェイントをかけてそのまま、ゴーダののコメカミを目掛けて上段回し蹴りを入れた。変則蹴りという蹴りだ。

そのままゴーダがスライムを手放したので、逃がした。


「ゴーダ!卑怯な真似は止めろ!正々堂々闘おう!」


しかし、ゴーダは…


「ここまでくれば、奥の手だ。」


と言い、袋の中から注射器を取り出した。

そして、自分の腕に打った。


「これはなっ。スネスから貰ったんだけど、スネスの親の商品なんだぜ。はははは…。金持が奴隷とセットで高い値段で買うらしい。ふははははははは」


ゴーダが不気味に笑い出した。


「これを打つと、最高に気持ちよくなってさはははははは…お前なんて余裕で倒せるようになるんだぜ」


ゴーダのスピードが急激に上がった。こちらで対応するのも精一杯だ。

そして、僕はナイファンチをゴーダに使うことにした。

ゴーダの剣を避けて、ゴーダの胸元に入ってそのまま首を掴んで顔面に膝蹴りをいれた。すると、そのまま首を…逃げられた。全くひるんでいない。


「はははは…全然痛くないぜ!何されても痛くないんだよ!この薬は!!恐怖で震えろダイチ!!ははははは」


今のゴーダは例え骨が折れても腕がモゲテも。顔色一つ変えずにこっちに向かってきそうなそんな恐ろしさがあった。

僕は、スピマを使用して速度を上げた。衝撃波といきたいところだが、僕は打てない。上げた速度でゴーダの攻撃を避けてそのまま前蹴りで距離を離した。

そして、今だ!衝撃波!

ってやっぱり出ない!スピマも切れた。


「ふははははははは。楽しいねだいちー!ははははもっとーもっとおびえろー!!」


ゴーダの口からヨダレが垂れている。近寄りたくない。

僕はもう一度スピマを使った。もう、衝撃波しかない。これ以上スピマを使えない。体力的に限界だ。これに賭ける!

そして、僕は必死な思いで拳を奮った


「おりゃぁぁぁぁー!!!!」


そして、引く時を意識する。胸の筋肉を意識させて拳を全速力で引くっ!!

しかし、衝撃波なんて起きなかった。

そのままゴーダの攻撃を食らった。剣を掠めた程度だけど、やっぱり痛い。修行も痛みはあった。でも何度でも死ねた。夢の中だったからだ。実戦は違う。この痛みと恐怖いうのを抱えながら闘うことになる。ゴーダは薬の影響で痛みは全く感じない。恐怖もないだろう。こちらが圧倒的に不利だ。

しかし、僕は希望を捨てることはなかった。何か手はある。そう考えていた。

またゴーダの攻撃に当たった。僕も何度かゴーダに攻撃を当てているが、びくともしていない。もう、身体も心もボロボロだ。でも、絶対に負けるわけにはいかない!

その瞬間、ポケットが物凄く熱く感じた。ポケットの中には昨日のスライムの核だ。

そして…僕は力が欲しいと思った。それに呼応するように僕の身体は赤い光に包まれた。そして、上段蹴りがゴーダの顔面にヒットした。

ゴーダは、吹き飛ばされて倒れたがまた起き上がってきた。

ゴーダの目は虚ろだった。そして


「あ…あ…ぅ…あ…」


ゴーダの身体がビクビクと痙攣を始めた。そして、その直後泡を噴いて倒れた。


「勝者っ!ダイチー!!!」


「おおおおおおおおー!!!!」


ギャラリー達が一気に湧いた。凄く嬉しい。更に、僕とマオはこれで潔白だと受け入れられた。そして何よりも、マリサさんが僕の恋人になる。

それは、今の僕にとってはなによりも嬉しいことだった。


「さて、勝者のダイチっ!何か一言あるかい?」


ヤナギさんにマイクを渡された。


「僕は、少し前まで本当に弱くてスライムすら倒せませんでした。ゴーダに馬鹿にされていたのもわかります。僕はこの一週間で強くなりました。でも、僕は。ゴーダに負けかけていました。それは、ゴーダが卑怯な手を使ったから?そうじゃないと僕は思います。僕がまだまだ未熟だからです、でも、こんな未熟な僕に力を与えてくれる者がいました。スライムです。」


そこまで言って僕は倒れた

ここの展開は何度も悩んで書き直したりしました。本当に難しかったです。

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