6日目
今日はトレーニングの最終日だ。
昨日は、必殺技も覚えた。
午前中のトレーニングをした。
全速力で五分半走れた。
動体視力のレベル9は相変わらず見えなかった。
昼食後、大縄をしたが相変わらずレベル9は飛べなかった。走りながらの大縄は、7が飛べるようになった。
「ダイチくん、今日は不調だけど毎日着実に強くなってるから気にしないでね」
マリサさんがフォローしてくれた。
その後、マオの攻撃力の特訓だ。
「今日は、実戦だよ」
「えっ?夢の中でもしてると思うけど」
「ダイチの弱点は、優しすぎる所。夢の中では誰も死なないからダイチも攻撃できたけど、これからは実際の魔物を倒さないといけないか、ね」
確かにそうだ。僕が攻撃できたのは夢の中だったからだ。実際に魔物に攻撃できるか自信がない。
「マオはいいの…?同じ魔物がやっつけられるのは…?」
「うん。いいよ。マオもいっぱい魔物倒してきてるし。そんなの気にしてたら生きていけないよ」
そして、冒険初心者が訪れる平原に来た。
スライムが居る。
「ダイチ!頑張れ!」
僕はスライムに近づいた。しかし、手が出せない。そのまま、何度か倒そうと思ったのだが、やっぱり無理だった。
すると、スライムが僕に攻撃を仕掛けてきた。
僕は思わず躱した。
「君、僕に闘えっていってるのか?」
スライムは喋れないが僕にはそう言ってるように感じた。
本当にそうかなんてわからない。でも、今は何故かそう思わざるにはいられなかった。
「スライムが人間に攻撃するなんて前代未聞だよな」
「うん。マオも初めて見た」
マリサさんとマオも不思議がっている。
「ありがとう。僕は冒険者として間違っていたよ。」
目から汗が出てくる。止まらない。何故だろう…
そのまま、スライム目掛けて拳を打ち付けた。スライムは消滅し核が残った。
「スライム…君の命は絶対に無駄にしない…!僕はいつか必ず魔物と人間が闘わなくてもいいような世界を作ってみせる!」
スライムの核が輝いたように見えた…。
「やったね!ダイチ!スライムを倒せたね。」
「うん。僕は…もっと強くなるよ。マオ!マリサさん!だから…だからっ!これからもよろしくお願いします。」
僕は何を言ってるかわからないような言葉を言っているのはわかっていた。しかし、僕の感情がそう言わせている。
「もちろんだよ!ダイチくん!君はもっと強くなれる。そして、魔物と人間の友好関係を築きあげることができる。私はそう信じている。」
「マオもダイチをずっと応援するよー!マリサと同じ気持ちだよ」
そう言ってもらえて益々涙が止まらなくなった。
マリサさんが駆け寄ってきて、ハグしそうになって辞めた。
「こういうのは、ゴーダに勝つまでお預けだったね。忘れてたよ…でも、ダイチくん思わず抱き締めたくなくくらい可愛い///」
「ダイチとマリサはラブラブだねっ」
なんか、凄く平和だった。
そして、その後僕は暫く衝撃波の訓練をしていた。椅子に座らなくてもスピマを使えるようになった。しかし、衝撃波は出ない。
「ダイチ、拳を引く時の思いっきりが足りない。もっと、思いっきり引くんだよ。胸の筋肉を全部使って」
「うん。がんばります…」
そう言われても全然出来なかった。スピマを使いすぎて疲れた頃終わった。
「明日は本番だから今日は夢の中のトレーニングは、無しにするよ。ダイチ、よく寝てね」
「はいっ!」
「ダイチくん、これプレゼント」
マリサさんにプレゼントをもらった。中にはグローブが入っていた。
「大事な試合くらい武器装備しないとだよ。今のダイチくんの力でギリギリ使えそうな高価なものを選んだからね。明日は頑張ってね」
「ありがとう。マリサさん」
その日は、夕食を食べて直ぐに寝た。明日の試合緊張するなぁ。




