衝撃波
「こんな感じだよ!ダイチならできるよ。コツは、こう風を起こすイメージだよ」
「こうかな?」
僕は魔力を飛ばすイメージで拳を付き出した。
魔力は手から離れると、直ぐに消えた。
「ちがーう!それはビームだよ。まだダイチには難しいよ。魔力じゃなくて衝撃を飛ばすんだよ」
「ダイチくん、多分拳のスピードが重要だね。衝撃波だから、空気の波動なんだよ」
拳を早く動かすイメージで打ってみた。
「ダイチー!そんな感じだよ。でも、遅い。それの3倍早く動かして」
「これで限界だよー」
「ダイチくん、じゃあ自己強化魔法を教えてげるよ」
マリサさんが、魔法を教えてくれるようだ。
「全ての能力を上げる魔法もあるけど、ダイチくんには未だ早いから、そうだね…速度だけを上昇させる魔法。スピマを教えてあげる」
それから、マリサさんの魔法の講義が始まった。魔法は何よりもイメージが大事で呪文は効果をイメージさせるものらしく、強い魔法程イメージ力が必要であること。また、魔族マオみたいに無詠唱で魔法を使えること。人間でも無詠唱で魔法を使える者が居ること等を教わった。
「スピマ!
スピマ…。
すぴまー」
僕は何度もスピマと叫びながら、スピードが上がるイメージを練っていった。
「ダイチの魔力の流れを見ていたら、頭の所で魔力が流れていないよ」
マオが教えてくれた。マオは珍しく体内の魔力の流れが見えるらしい。人間でこれができるのは女神様だけだ。
「最初は座りながらの方がイメージしやすいよ」
マオが椅子を出してくれた。夢の中で非生物は無限に出せるらしい。
「そうそう。椅子に座ってて、丁度お尻の辺りでミックス。天の魔力は背中側から流れてお尻で折り返してお腹側から天に帰っていく。それでループさせるイメージ。大地の魔力は、足の裏から入っていって、お尻で合成させてお尻のしたから真っ直ぐ大地に帰っていく。それをループさせる。
それで、お尻の辺りで合成された魔力から、力を貰って魔法を使う」
「マオちゃん、そんな方法があったんだね。私、魔法使いなのに初めて知ったよ」
「魔族ならみんなこうして魔法を使えるようにしているよ」
そして、僕は暫く続けていたらできた。
「スピマ!」
全身が青く光り速く動けるようになった。
「じゃあ、これで衝撃波を打ってみて」
拳を目一杯速く打つと、衝撃波が出ない。
「じゃあ、何度か試してみて?」
マオに言われるがままに、何度か打ってみた。全然出てこない
「そのまま続けて!」
30分くらい続けていたらバテてきた。スピマも何回も使ってしまいもう、これ以上は打てない。
「あともう少しなんだけどね」
マリサさんはそう励ましてくれる。
「がんばります」
そして、今日のトレーニングを終えた。




