深夜のトレーニング
その後、お風呂に入った。修行で疲れた身体が癒される。
マオとマリサさんは何やら話し込んでいる。
お風呂から上がると、マリさんサが話しかけてきた。
「ダイチくん、マオちゃんの魔法使えば寝てる間にもトレーニングできるみたいなの。だから、今日からは寝る間も惜しんでトレーニングだよ」
「えへへ。すごいでしょ?マオすごいでしょ?」
「本当ですか?それは凄いですね。
でも、寝てる間って実感が湧きません。どうするのですか?」
「それは、寝てからのお楽しみだよ」
その後、夕食を食べて寝た。今日もマオは人間の食べ物に感心していた。
「ここは…?」
そこは、草原だった。果てしなく広い。そこには、マオもマリサさんも居た。
「夢の中だよ!ダイチの夢をマオが作った空間に繋げたんだよ」
「やぁ!ダイチくん。言ったでしょ?寝てからもトレーニングだと」
「こんな事できるんだ…マオ!君、本当凄いね!」
「えへへ!ダイチには勝ってもらわないとだからね!マオも全力で手伝うよ」
「じゃあ、実戦練習をしようか。マオちゃん!あれをお願い」
「はーい」
と、言いマオが消えた。
数十秒すると帰ってきた。
「5体程で良かったかな?」
「えっ?何の事?」
「茶狼だよー」
そう言うと、茶狼が5体現れた。
「その辺に居た茶狼を眠らせてきたんだよ。ダイチ、茶狼に苦戦してたって聞いたから。
じゃあ、頑張ってね」
すると、5体の茶狼が僕を囲った。
突撃してくる。
なんだろう、茶狼の動きが手に取るようにわかる。5体一斉に来たとしても躱せそう。
しかし、足がついていかなった。
「ダイチ君、脚に魔力を集中させて!」
マリサさんの声援というか、アドバイスが聞こえた。
脚に魔力を集中すると脚が思うように動く。しかし、眼に流れていた魔力も脚に流れたのでに茶狼の動きを追えない。
「ダイチーここでは死んでも大丈夫だから思いっきり色々と試してー」
マオの声が聞こえたあと、僕は頭をパクッとやられた。
しかし、次の瞬間僕の身体は再生していた。
「ここは、夢だから大丈夫なんだよー!何回でも死ねるよ」
確かにそれはトレーニングには最適な条件だ。でも、何度も死ぬ体験はごめんだよ!
僕は、眼と脚に魔力を集中して茶狼の動きを見切った。その上で、一体を斬った。凄く刃が重くて剣を離してしまった。
「ダイチくん、剣の持ち方も切り方も最悪だね。剣使ったことないの?」
「はい…実は、冒険者になって初めて剣を握りました」
正直に白状した。




