マリサの気持ち
「実は、クリアをマオちゃんにかけた時から気づいていたんだ。私の魔法が、掻き消されたことに。クリアを消すってことは何か解除されては困る魔法を使ってるってこと。つまりマオちゃんは化けているのじゃないかと」
「えー。マオは人間だよー。ほら、角も尻尾もないし肌の色も…」
「そうですよ。マリサさんの勘違いですよ」
「あぁ。そうかもしれないけど、私は別にマオが魔族だった場合、本部につき出すつもりはないよ。マオは悪い魔族ではないってわかってるからね」
「えっ?マリサさん?」
「ダイチくん、君は魔族と人間の争いを終わらせたくて冒険者になったんだったな。私も同じ思いだ。だから、マオちゃんみたいな魔族が困っていたら私は迷わず手を差し伸べる」
「マリサ、マオはマリサを信じる」
「あぁ。もし仮にそこまで魔族だってマリサさんに確証があって、僕達を本部に差し出していないのが何よりもの証拠だ。
マオは魔族だ。
マオ、変装を解いていいよ」
「うんっ」
そう言ってマオは変装を解いた。最初に会った時そのものの姿だ。
「信じてくれてありがとう。マオちゃん、ダイチくん!」
「マリサよくわかったねー。すごーい!」
「マリサさんさすがですね」
「嬉しいけどあなた達、もし私が味方のフリして正体を暴こうとするような人なら確実に危なかったよ。」
「いやぁ。マリサさんは何というか、そんなセコい手を使うような人じゃないって思ったんですよ」
「あはは…ありがとう。ちょっと照れるね…////
あと、マオちゃんは暫くは変装を解かない方がいいよ。どこで誰が見てるか分からないから」
「わかったー」
そう言ってマオは人間の姿になっていく。
「そういえば、マリサさんは味方してくれるのに、どうして僕とゴーダを戦わせるって言ったの?」
「マオちゃんが、ダイチくんの心が強いって言ってたから、ちょっとね…どれくらい心が強いのか試したくなったの」
「えっ?それだけですか?」
「ダイチならヨユーだね!」
「まあ、マオちゃんの話を聞く限りではダイチくんなら出来るよ。あとは。一週間監視してもシロだったと本部に報告する材料が欲しかった」
「まあ、そっちの理由は ありがとうございます」
「マリサはダイチのことが好きなんだよ。だから一緒に…」
「マオちゃん!そんなことないからね/////これは、成り行きでそうなったんだからね////
あとは、ゴーダにギャフンと言わせたいでしょ?」
「うーん。少しはそんな気持ちもあるけど、僕はゴーダに改心してほしいと思ってる。ゴーダが冒険者になった理由は不純すぎる。スネスも同様だけど。彼達が本当に誰かに迷惑を掛ける前にどうにか…」
「あぁ。わかってる。それは心配するな。手は打ってある。」
「そうなんですか?ありがとうございます。」
そんな事を話ながら僕達はマリサさんの夕食を食べた。




